【オンデマンド視聴お申込み】発達障害「過剰適応と自尊心の傷つき」の理解と事例検討

概要
「過剰適応」とは、外的適応を優先させることで内的適応がないがしろになることを意味します。内的適応がおろそかになることで、結果的に精神的健康が損なわれます。現代の日本社会の発達障害支援においては、過剰な適応を求める日本文化の適応志向性が問題の悪化要因になっています。しかし、心理職や精神科医、特別支援教育関係者の間でも、発達障害の「過剰適応」問題の意識が薄く、むしろ問題悪化に関与してしまっています。

発達障害の「過剰適応」は、適応できる「理想自己」と、実際にはそれができない「恥ずべき自己」（「現実自己」）という自己の二極化を起こし、自尊心の傷つきをもたらします。外傷体験が累積され、否定的な自己概念（「恥ずべき自己」）が形成され、それが否定的な方向に歪むほど、代償的に極端な「理想自己」が必要とされます。「恥ずべき自己」を強く意識するほど、「理想自己」の「理想」は、現実離れした「高い理想」（到達すべき人生の目標）として設定されます。

「理想自己」の「理想」は、「障害」という制約を考慮すると、到達不可能な目標になりがちです。決して到達しえない「理想」と、変えることが困難な「現実」との間で揺れ動き、「恥ずべき自己」を克服するための努力が、「過剰適応」と相俟って、決して終わることのない自己との闘いとなり燃え尽きていきます。

研修会プログラム
そこで本研修会では、発達障害との関連で「過剰適応」の問題の理解を深めることを目標とします。まず発達障害の心理支援を専門とする糸井岳史が「過剰適応」における発達特性と自己の問題を解説します。次に、下山晴彦が関連事例を発表し、岡野憲一郎が「自己の分裂と恥」や「解離性障害」の観点からについてコメントをし、実践的観点から糸井も交えて発達障害の「過剰適応」問題の理解と支援の議論を深めます。

講師
糸井岳史　   路地裏発達支援オフィス代表
岡野憲一郎　本郷の森診療所院長
下山晴彦　   跡見学園女子大学教授／臨床心理iNEXT代表


【参考書】
「恥と自己愛の精神分析」（岩崎学術出版社）





日程とプログラム
2024年1月10日（水）17:00～2024年1月24日（水）17:00
（2023年12月24日（日）のオンライン・セミナーの動画を配信します）

発達障害支援「事例検討」研修会
発達障害「過剰適応と自尊心の傷つき」の理解と事例検討
―「恥ずべき自己」と「理想自己」の分裂を巡ってー

※）本研修会は、当初タイトルを「ASDの「過剰適応」がもたらす二次障害とその支援」としていましたが、上記のように変更しました。
　　
　　
参加費
オンデマンド視聴：￥3,000　定員：300名
リアルタイム視聴に参加できない方に向けて「オンデマンド視聴」を設けております。

税込み：￥3,000（税抜き：￥2,728　税：￥272）

　★当日のリアルタイム参加はできません。
リアルタイム視聴…【iNEXT有料会員専用】【iNEXT有料会員以外・一般用】

申し込み締め切り
2024年1月9日（火）24:00　
（同日時をもちまして本申し込みページが無効となります。定員に達した場合には、締め切り日を待たずに無効となります。）

※ 視聴URL等は、1月10日（水）視聴開始時刻までにご登録メールアドレス宛に配信する予定ですので、必ずメールの内容をご確認ください。
※ 上記を過ぎても当日のご案内が届いていない場合は、迷惑メールをご確認ください。 見当たらない場合1月17日までに<user-support@cpnext.pro > までお知らせください。直前や当日の対応はいたしかねます。
※お申し込み後のキャンセル・返金は受け付けておりません。
※ 視聴期限間際や視聴期限を過ぎてからの視聴不可やURLの未着、期間延長のご希望などのお問い合わせにはお応えできません。