
~災害支援の基礎から実践知の共有まで~
阪神・淡路大震災が発生した1995年、スクールカウンセラー活用調査研究委託事業がスタートし、被災県には他都道府県より13校多いスクールカウンセラーが配置されるなど、当初から災害後の心のケアはスクールカウンセラーの重要な役割と位置付けられました。その後、東日本大震災、熊本地震、能登半島地震では、被災地の学校へ全国各地のスクールカウンセラーが緊急に派遣されました。
災害が発生すると、スクールカウンセラーは被災地への派遣、その受け入れ、心理教育等、活動内容はさまざま考えられます。本研修会では、心理職による災害支援の第一線でご活躍の池田美樹先生をお迎えしてスクールカウンセラーが知っておくべき災害支援の基礎を学んだ上で、さまざまな立場で実際に災害支援に携わっているスクールカウンセラーの実践を共有することで、今後いつ、どこで起こるかわからない災害に備えていきたいと思います。
講義担当者より
池田 美樹(桜美林大学)
基調講演「災害支援の基本」
本研修では、災害が児童生徒に与える心理的影響、PFA(心理的応急処置)を含む初期から中長期の基本対応を学びます。さらに、これまでの支援事例を紹介しながら、SCの支援の実際と課題について概観し、国の学校支援の枠組み「被災地学び支援派遣等枠組み(D-EST)」をご紹介します。
講義に加えて、災害時を想定したワークや質疑応答も交え、今後の災害に備えて、参加者の皆さまと相互に研磨する機会となることを期待しています。
阪口 裕樹(名古屋市教育委員会 子ども応援課)
話題提供①「スクールカウンセラーの災害派遣活動の実際」
近年、地震や豪雨などの自然災害が全国で頻発し、どの地域でも被災する可能性が高まっています。SCは、外部から学校に支援に入る側にも、自分の地域で災害が起き支援を受け入れる側にもなり得ます。そのため、災害時のSCの役割や受援時に必要な視点を整理しておくことが重要です。今回は、実際の災害派遣SCの活動を紹介し、災害時のSC活動や受援体制を考える際の参考になればと思います。
疋田 真紀(熊本県臨床心理士・公認心理師協会/熊本大学)
話題提供②「地元で大きな災害が起こったら~全国から支援者を受け入れた受援の立場から~」
熊本市SC(当時)の立場から、熊本地震での受援の苦労とマネジメントの実際を報告します。
現場のニーズと支援者の思い込みのギャップへの対応、学校の負担を減らす調整や連携の実際をお伝えします。そこから見えてきた、組織的支援の重要性や個人の「できる・できない」の線引き、事前研修の必要性など、いつか来る「その時」に心理職として機能するために必要なことを皆さんと考える時間が持てましたら幸いです。
窪田 由紀 (北九州市SC)
話題提供③「心の減災教育の取組み~心理職の立場での日頃からの備え~」
今日、地震や豪雨などの自然災害に備えて、さまざまな領域でハザードマップの活用、インフラの耐震化、避難訓練や備蓄など、被害を減らす「減災」の取り組みが進められています。これまで「心のケア」は、災害後の問題として捉えられてきましたが、心についても減災ということを考える必要があると思います。そのような認識から取組みを開始した心の減災教育について、お話ししたいと思います。
研修内容
受け付け 9:30~午前の部 10:00~12:10
【第一部】司会/進行 後藤 沙苗(岩手県スクールカウンセラー)
〇「災害支援の基本」
池田 美樹(桜美林大学)
お昼休憩 12:10~13:10
午後の部 13:10~16:30
【第二部】司会/進行 松岡 靖子(川村学園女子大学)
<話題提供>
〇「スクールカウンセラーの災害派遣活動の実際」
阪口 裕樹(名古屋市教育委員会 子ども応援課)
〇「地元で大きな災害が起こったら~全国から支援者を受け入れた受援の立場から~」
疋田 真紀(熊本県臨床心理士・公認心理師協会/熊本大学)
〇「心の減災教育の取組み~心理職の立場での日頃からの備え~」
窪田 由紀(北九州市SC)
【第三部】司会/進行 松岡 靖子(川村学園女子大学)
<グループ討議>
グループ討議では、災害支援のご経験を元に小グループわかれて話し合いを行います。
※ 全日程参加の方は臨床心理士研修ポイントの申請を予定しています
研修申し込みの流れ
研修申し込みフォームでの申し込み(本ページ上部もしくは下部の「研修会に申し込む」ボタンより)
↓
研修費支払い
(参加申し込みフォームに続いて、支払いが可能)
↓
Zoomの事前登録
(参加申し込み自動返信メール内の登録URLより登録)
↓
Zoomより当日のミーティングID(URL)が発行
(事前登録時に登録したメールアドレス宛てにミーティングIDが配信)
【注意事項】
事前登録手続きによって発行されるZoomミーティングIDは、それぞれの参加者で異なる固有のミーティングIDになります。
固有ミーティングIDを用いて他者が研修会にアクセスした場合、申し込まれたご本人がミーティングに参加することができなくなりますので、固有ミーティングIDの管理には十分にお気を付けください。
なお、固有ミーティングID管理に起因するトラブルには研修会主催者は関知しかねますのでご承知おき下さい。
主催団体【一般社団法人日本スクールカウンセラー協会】(略称:日本SC協会)について
学校等でスクールカウンセリング業務を行う者(SC)及びその支援を行う関係者相互の連携を密にし、SCの資質、技術及び地位の向上を図り、その活動を通して広く子どもたちの健全育成、家庭と学校の協働及び地域社会の健全な発展に寄与することを目的としています。前身である「SCの未来を創る会(2020年発足)」を発展させて2023年4月に設立され、2026年4月に一般社団法人化されました。
これまで全国研修会は、「SCの未来を創る会」として3回、法人化前の「日本SC協会」として6回、今回、法人化して第1回目の研修会が通算10回目の実施となります。
<理事>
会長:本間友巳(石川)、副会長:石川悦子(東京)、植山起佐子(岡山)
荒井久美子(京都)、内田利広(京都)、雲財啓(兵庫)、窪田由紀(福岡)、高田 晃(山口)、後藤沙苗(岩手)、小林哲郎(京都)、阪口裕樹(愛知)、坂倉重雄(広島)、進賀友一(岡山)、高田みぎわ(京都)、田波勝(東京)、徳田仁子(京都)、福田憲明(東京)、益子洋人(北海道)、松岡靖子(東京)、吉村隆之(福岡)、渡邊容子(新潟)
<監事>
永田法子(愛知)、中村泰江(北海道)
<事務局>
事務局長:花井博(愛知)
川嵜由起美(兵庫)、鈴木美和(奈良)、坪田祐季(愛知)、松丸未来(東京)
正会員・学生会員・非会員の参加料の別
本研修会への参加料は、日本スクールカウンセラー協会 正会員2,000円、学生会員1,000円となり、非会員の方は3,500円となります。日本スクールカウンセラー協会 正会員の先生方は、ログインした上でお申し込みいただくと会員料金にてお申し込みが可能です。
正会員・学生会員の方が誤って非会員としてお申し込みされた場合でも、申し込み枠の変更はシステム上できかねますので、ご確認の上お申し込みください。
なお、非会員の方で、今回の研修会前に日本スクールカウンセラー協会正会員にご入会希望の方は、以下のURLより本協会加入要件などをご確認の上、お申し込みください。
https://school-counselor.net/join/
入会手続き後には会員参加料にてご参加いただけます。
なお、本協会への加入は加入審査がございます。
入会加入審査は本会理事会にておこなっており、概ね月1回が審査のタイミングとなります。加入をご検討の方はお早めにお申し込みください。
なお、本研修会前に加入審査を完了させる最終日程は、2026年8月19日(水)までに上記URL先の加入登録を済ませ、その後送信される加入要件確認フォームに2026年8月26日(水)までに入力完了する必要があります。
8月26日(水)までに加入要件確認フォームへの入力を完了された方は、9月2日(水)に加入審査結果をご連絡します。入会が認められた方は、会員ページより正会員参加料2,000円にてお申込みいただけます。
それ以降の加入申し込みに場合、今回の研修までに加入審査は間に合いませんので、研修会申し込みのタイミングで本協会への加入を希望される場合は、十分余裕を持ってお申し込みいただきますようお願いいたします。