西堀形成外科に学ぶ：あざのレーザー治療・美容レーザー施術に於ける取組み

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あざ治療を30年間カスタマイズして「分かった　解った　判った」こと
西堀公治 先生

今回、カスタマイズ治療研究会に入会させていただき、美容治療の礎となる皮膚レーザー治療をみなさんと共に理解し研鑽できたらと考えています。今回私の30年の経験から教科書には無い、「患児・母親に寄り添った小児あざの皮膚レーザー治療」をお話出来たらと考えています。
①赤アザ治療（いちご状血管腫・単純性血管腫）
②青アザ（太田母斑・異所性蒙古斑）
③茶アザ（扁平母斑・その他）
④黒アザ（色素性母斑・その他）
⑤有毛性のアザ・その他
これらを症例から長期的にどう説明するのか、どうレーザー照射するのか、20年以上患者をどのフォローしたか、私の「わかったこと」をお伝えしたいと考えています。


レーザー医の指導と育成 ～「見て」「覚える」はもう遅い⁈誰でも同じ教育をできる環境づくりとは～
小笠原由衣 看護師

開院から14年目の当院では、レーザー治療未経験の医師も積極的に採用しています。
当初はあざのレーザー治療の経験のおありになる先生を採用する、もしくは未経験の先生であれば、西堀院長が治療するところを見学し、「見て」「覚えて」「実践する」としていました。
これはスキルの習得にかなりの時間がかかり、習得スキルの差も目立つことが課題でした。
早期のスキルの習得は、患者のためにも医師のモチベーションを保つことにも雇用する経営側にも大きなメリットがあると考えます。
試行錯誤しながらこれまで取り組んできましたが、いかに早期にレーザー照射スキルを習得できるか、現在の当院の教育システムについてご紹介します。


失敗させない！ナースによるレーザー施術 〜安全で効果的な施術を提供する為の取り組み〜
水上麻実 看護師

当法人で提供される医療レーザー治療の中に、医師の指示のもとナースが行う美容レーザー施術があります。ナースが取り扱う機種としては①レーザーフェイシャルや脱毛、アトピー改善治療で使用するロングパルスレーザー（755/1,064nm）、②老人性色素斑や雀卵斑に対するQスイッチ付きアレキサンドライトレーザー、③肝斑やアトピーによる色素沈着に対するQスイッチ付きNd;YAGレーザーです。各機種の特性は異なり、施術者は『波長と吸収スペクトルの関係』『レーザー伝送路の種類と特性』『パルス幅とは何か』『光の集光・減衰』『熱の緩和時間・蓄積効果』等を理解していなければ安全な施術は提供できません。
医療施設であれば手軽にレーザーを扱える様になった昨今、とかく営業や売上に重点を置きがちな美容レーザー施術に焦点を絞り、安全で効果的な照射を行うための当法人での取り組みを紹介します。