
私学ではそれ以前からSC活動を独自に進めてきた学校もありますし、国立大学の附属学校でも配置が進んでいます。地域・校種・学校規模・配置時間・設置者などの違いによってSCの活動もさまざまな形があります。
そのような多様な活動についての話題提供をもとに、そこに共通する理念・SCとして大切にしていきたいものも確認できるような機会になればと思います。
さまざまなSCを支えるという目的が「スクールカウンセラーの未来を創る会」にはあります。
どのSCも一人にしない、みんなで支え合い、学び合い、SCとして研鑽していける会として発展していきたいという思いを込めまして、今回の研修を企画いたしました。
話題提供者より
雲財 啓(神戸大学付属中等教育学校SC)
公立中学校におけるSC活動
都市部にある各学年2~3クラス程度の公立中学区におけるSC活動について話題提供する。
SCの配置時間は年間210時間(週1回6時間×35回相当)である。
話題提供者自身が十分には経験を積んでいない時期におけるSC活動であり、どのような関わりであれば学校の役に立てるかを考えながら活動を展開していった。
その中でも特に、学校のニーズ把握、教職員との関係づくりなどに奔走した取り組みを紹介したい。
進賀 友一(岡山県玉野市教育委員会)
「公立中学校区の小学校におけるSC活動」
地方にある各学年1クラスの公立中学校区(中学校1校、小学校2校)におけるSC活動について話題提供する。
SCの配置時間は年間140時間(週1回4時間×35回相当)である。
中学校区配置のため、A中学校15回、B小学校10回、C小学校10回とそれぞれ勤務日数が配分されている。
自治体の施策として、中学校区一貫教育を推進しており、地域に根ざした小中連携についてSCとして寄与しつつ、非常に限られた勤務日数の枠組みの中で工夫した取り組みを紹介したい。
益子 洋人(北海道教育大学)
「国立大附属中学校におけるSC活動」
地方都市にある各学年3クラス規模の国立大附属中学校におけるSC活動について話題提供する。
SCの配置時間は年間約140時間(おおよそ週1回、4時間×35週程度)である。
話題提供者が当該学校最初のSCとして勤務し始めた8年前はSC1名、心理系大学院の実習生1名という体制だったが、現在は相談体制が充実し、相談室の中に適応指導教室様の機能を備えられるようにもなった。
こうした取り組みについて紹介したい。
松岡 靖子(川村学園女子大学)
「私立通信制高校における専任巡回型のSC活動」
話題提供者が以前勤務していた首都圏にある私立通信制高校における専任巡回型SC活動について話題提供する。
SCは正規職員であり、平日週5日+指定された土曜日の出勤であった。
複数の分校舎があるため、平日週5日のうち、1つの校舎に週2日、他の校舎に週3日といった形で複数校舎を担当して勤務する巡回勤務であり、行事などの引率にも加わることが多かった。
私学、通信制、専任巡回型といった特殊性があるなかでSCとしてどのように活動していたのか、紹介したい。
タイムテーブル
9:00~9:30 | 受付 |
9:30〜11:45 | 午前の部 司会:荒井久美子(京都府・京都市SC) |
話題提供① | 「公立中学校におけるSC活動」 雲財啓(神戸大学付属中等教育学校SC) |
話題提供② | 「公立中学校区の小学校におけるSC活動」 進賀友一(岡山県玉野市教育委員会) |
話題提供③ | 「国立大附属中学校におけるSC活動」 益子洋人(北海道教育大学) |
話題提供④ | 「私立通信制高校における専任巡回型のSC活動」 松岡靖子(川村学園女子大学) |
11:45~12:45 | お昼休憩 |
12:45〜15:30 | 午後の部 司会:荒井久美子(京都府・京都市SC) |
【指定討論】 | 指定討論者:福田憲明(明星大学) |
【質疑応答・ディスカッション】 | |
【グループ討議】 | |
15:30〜15:35 | 休憩 |
15:35〜16:00 | 全体会 進行:植山起佐子(岡山県SC) |
「今後の会の活動について 〜新組織の発足に向けて〜」 |
研修申し込みの流れ
研修申し込みフォームでの申し込み(本ページ上部もしくは下部の「研修会に申し込む」ボタンより)
↓
研修費支払い
(参加申し込みフォームに続いて、支払いが可能)
↓
Zoomの事前登録
(参加申し込み自動返信メール内の登録URLより登録)
↓
Zoomより当日のミーティングID(URL)が発行
(事前登録時に登録したメールアドレス宛てにミーティングIDが配信)
【注意事項】
事前登録手続きによって発行されるZoomミーティングIDは、それぞれの参加者で異なる固有のミーティングIDになります。
固有ミーティングIDを他者を共有し、他者が先にミーティングにアクセスしてしまった場合、申し込まれたご本人がミーティングに参加することができなくなりますので、固有ミーティングIDを他者に伝えることはお控えください。
なお、固有ミーティングIDを他者と共有したことによるトラブルには研修会主催者は関知しかねますのでご承知おき下さい。
主催団体【SCの未来を創る会】について
2020年に発足。公立私立、校種の別、資格背景を超えて「スクールカウンセラー」として「子どもたちの未来」に資する実践力や専門性を高めるプラットフォームの創設を目指している。参加者のニーズに応じた研修会や情報交換会などを実施し、一人職場であることの多いSCの相互研鑽やエンパワーの場とすることで、次世代育成と共にSCスタンダード作りも目指している。
<世話人>
荒井久美子(京都)、石川悦子(東京)、植山起佐子(岡山)、内田利広(京都)、雲財啓(兵庫)、
窪田由紀(福岡)、高田 晃(山口)、後藤沙苗(岩手)、小林哲郎(京都)、阪口裕樹(愛知)、
進賀友一(岡山)、高田みぎわ(京都)、田波勝(東京)、徳田仁子(京都)、福田憲明(東京)、
本間友巳(京都)、益子洋人(北海道)、松岡靖子(東京)、吉村隆之(鹿児島)、渡邊容子(新潟)
<事務局>
川嵜由起美(兵庫)、鈴木美和(奈良)、花井博(愛知)、松丸未来(東京)