日本の学校教育は、少子化にもかかわらず、不登校、いじめ、校内暴力などが増え続けています。また、精神疾患にかかる教師の数も民間企業に比べて非常に多いのが実情です。子どもも教師も学校の窮屈さに悲鳴を上げています。
そんな中で「発達障害」として、特別支援教育の対象になっている子どもの数は年々増え続けています。しかし、学校や教室自体が抑圧的な環境であるのならば、しんどい子ども個々に対して「医療モデル」によって特別支援の対象にすることには限界があります。障害者権利条約が示唆しているように、日本の学校教育は、「社会モデル」に基づいて、通常学校・通常教室を改革し、誰にとっても安心して学べる場所へと変化することが必要だといえるでしょう。
でも、実際にはどんな風に実践していけばいいのだろうか。どんなイメージをもって取り組めばいいのだろう。そんな疑問を感じている方も少なくないと思います。
日本には、すでに貴重な先行事例があります。北海道・浦河では、精神病院を廃止し、町の中でみんなと一緒に生きる取り組みが、「治さない医師」を自称する川村敏明先生を中心に行われてきました。今回は、川村先生をはじめとするひがし町診療所の皆様と、浦河で子どもたちを支える関係機関の皆様にお越しいただくことができました。
シンポ前半では、ひがし町診療所と関係機関の皆様による、「応援ミーティング」のデモンストレーションがあります。当事者を中心にして、周りの人たちがその人をどう応援すればいいかを考える、そんな取り組みの積み重ねの中で、浦河では、みなが生きやすい社会の姿が丁寧に探られてきました。
シンポ後半では、「応援ミーティング」の思想は、学校教育に対するいかなる問題提起を含むのか、さらに「応援ミーティング」をどのように学校に導入していけばよいのかを考えていきます。
そんな中で「発達障害」として、特別支援教育の対象になっている子どもの数は年々増え続けています。しかし、学校や教室自体が抑圧的な環境であるのならば、しんどい子ども個々に対して「医療モデル」によって特別支援の対象にすることには限界があります。障害者権利条約が示唆しているように、日本の学校教育は、「社会モデル」に基づいて、通常学校・通常教室を改革し、誰にとっても安心して学べる場所へと変化することが必要だといえるでしょう。
でも、実際にはどんな風に実践していけばいいのだろうか。どんなイメージをもって取り組めばいいのだろう。そんな疑問を感じている方も少なくないと思います。
日本には、すでに貴重な先行事例があります。北海道・浦河では、精神病院を廃止し、町の中でみんなと一緒に生きる取り組みが、「治さない医師」を自称する川村敏明先生を中心に行われてきました。今回は、川村先生をはじめとするひがし町診療所の皆様と、浦河で子どもたちを支える関係機関の皆様にお越しいただくことができました。
シンポ前半では、ひがし町診療所と関係機関の皆様による、「応援ミーティング」のデモンストレーションがあります。当事者を中心にして、周りの人たちがその人をどう応援すればいいかを考える、そんな取り組みの積み重ねの中で、浦河では、みなが生きやすい社会の姿が丁寧に探られてきました。
シンポ後半では、「応援ミーティング」の思想は、学校教育に対するいかなる問題提起を含むのか、さらに「応援ミーティング」をどのように学校に導入していけばよいのかを考えていきます。
- 会場
- 東京大学本郷キャンパス福武ホール
- 住所
- 〒1138654 東京都文京区本郷7-3-1東京大学福武ホール
- アクセス
- 本郷三丁目駅(地下鉄丸の内線)より徒歩8分
本郷三丁目駅(地下鉄大江戸線)より徒歩6分
湯島駅又は根津駅(地下鉄千代田線)より徒歩8分
東大前駅(地下鉄南北線)より徒歩1分
春日駅(地下鉄三田線)より徒歩10分
パネリストの紹介
川村敏明
浦河ひがし町診療所・医師
伊藤恵里子
浦河ひがし街診療所・ソーシャルワーカー
高田大志
浦河ひがし町診療所・ソーシャルワーカー
秋田喜代美
教育学部長・教育学研究科長。教授。授業研究。
能智正博
研究科教授。臨床心理学。
仁平典宏
研究科准教授。教育社会学。
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