一遍上人の教えは念仏を唱えれば貴賤を問わず極楽往生ができるというもので、布教のために踊念仏を手段として使いました。
いささか見世物的興行に近く、踊り屋という一段高いステージを設け、一遍に同行した僧侶や尼僧など20人~40人が輪になって踊りながら念仏を唱えるというものでした。
観客の方も次第にエスカレートしてゆき、集団となって踊ったといわれます。
聖絵にはこうした様子が詳細に描かれ、当時の庶民の有様が手に取るようにわかります。
一部の上流社会を除いてはまるで犬猫のように扱われていた一般大衆が、どんな暮らしをしていたかを知る手段として有効な絵巻です。
神崎塾長とじっくりと見て庶民の喜びや悲しみ、そしてしたたかさなどをくみとりましょう。
講師紹介
神崎 宣武
五十鈴塾塾長・民俗学者・神崎研究室室長
その他
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