日本は、春夏秋冬がほぼ等分に循環する、世界でも稀な気候を有しています。
そこで、独特の季節感を表現する三十一文字の歌を生んでいます。
和歌を詠むことは、貴族をはじめとする教養層にとってたしなみの一つであり、自らの心を伝える手段でもありました。歌合せや歌会が多く開かれ、万葉集をはじめ個人の歌集や勅撰和歌集が今に伝わっています。
霜雪も いまだ過ぎねば思はぬに 春日の里に梅の花見つ
(『万葉集』での大伴家持)
春くれば 柳も芽ぶく田鶴の羽の まだ幼きは槙の若葉根
(備中・備後地方での神楽歌)
とくに、春の歌にさまざまな思いがこめられているように思えます。寒中を過ごしての春を楽しんでみましょう。
講師紹介
神崎 宣武
五十鈴塾塾長・民俗学者・神崎研究室室長
その他
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