2026/2/1(日) 10:0016:30Googleカレンダー登録
受付中

私たちはスクールカウンセラーの専門性を世に伝えられているか ~職務内容と働き方の視点から~

「日本スクールカウンセラー協会」主催 第6回全国研修会
  • 正会員専用の申し込み枠 :¥2,000   受付中
  • 非会員用の申し込み枠 :¥3,500   受付中
『私たちはスクールカウンセラーの専門性を世に伝えられているか』
~職務内容と働き方の視点から~

 1995年度から始まった国のスクールカウンセラー活動も、すでに30年が経ち、SCとしての活動も少しずつ定着してきているところがあります。
その一方で、SCとして求められる専門性、技能(職能)については、依然として曖昧なところがあり、この職能の問題はSC自身の働き方(学内での立場や勤務形態)とも関連してくると考えられます。

 そこで、今回の研修会では、SCの専門性について、コンピテンシ―の視点から理解を深め、さらに働き方という視点では、今回の会員の皆様へのアンケートの集計を報告するとともに、各自治体での取り組みや教育委員会への働きかけなどを共有することで、SCの専門性や働き方について、改めて考えていければと思っています。
実行委員長 内田利広
研修会場
Zoomによるオンラインビデオ会議を使用
ホームページ
住所
アクセス

講義担当者より

元永 拓郎(帝京大学)

話題提供「SC活動の質を点検するためのコンピテンシーの考え方」

 「心理職とは何者か?」「心理支援の本質とは?」といった問いが湧き起こった時に、私たちは、コンピテンシー(資質と能力)と向き合うことになります。支援の対象である児童生徒、保護者、関係者、学校コミュニティ、地域社会に、SCとしてどうかかわっていくとよいか、また自らの職業的な成長を促したり、自らの専門性を問い直すしたりする時などに、コンピテンシーの考え方が、深く内省する糸口として役立つと思います。

窪田 由紀 (北九州市スクールカウンセラー/日本臨床心理師会教育領域委員会協力委員)

話題提供「SCの常勤化に関する調査結果から見たSCの現状と課題」

 日本臨床心理士会教育領域委員会は、文部科学省からの委託を受けて2021年度から2023年度の3年間、「スクールカウンセラー及びスクールソーシャルワーカーの常勤化に関する調査研究」を受託し、実施しました。本報告では、教育委員会、心理職能団体やSC、学校関係者、生徒等への調査結果とそれらを基に作成した「標準 的なスクールカウンセラー業務に関するガイドライン試案」を提示し、SCの現状と課題について報告します。

雲財 啓(京都橘大学)

話題提供「本協会実施の動向調査から見るSCの現状とニーズ」

 学術・研究委員会のメンバーの一人として、2025年7月から9月にかけて実施したアンケートの企画等に関わらせていただきました。今回はアンケートの分析結果をご報告いたします。会員の先生方からだけでなく、非会員の先生方からも多くご回答いただき、700名を超える先生方にご回答いただきました。その中から、福利厚生や勤務時間等、SCの働き方に焦点を当ててお話ししたいと考えています。

進賀 友一 (玉野市教育サポートセンター)

ミニレクチャー「教育行政と心理職能団体の連携~その意義と成果~」

 文部科学省のスクールカウンセラー等活用事業は補助事業のため、各都道府県、政令市ごと予算規模や勤務条件、体制整備など異なり、地域差が存在することは周知の事実です。
 ここでは、本事業を所管する教育委員会に対して、地域の心理職能団体を通じて、ただ要望のみを押し通すのではなく、スクールカウンセラーの専門性(ここでは主に基盤コンピテンシー)について共通理解を図った上で、制度設計された成果を共有したいと思います。これにより、スクールカウンセラー各人が組織だった行動を意識するとともに、各地元心理職能団体の活動に関心を向けていただけるきっかけになれば幸いです。

阪口 裕樹(名古屋市教育委員会 子ども応援課)

名古屋市では常勤のSCが導入され12年目を迎えています。現在は学校にも受け入れられ、円滑に子どもへの支援が行われていますが、当初は黒船再来の状態でした。常勤の支援組織を維持するために、学校や行政、市民に対してどのように訴えてきたかを含め苦労や工夫について話題提供することで、今後の職能について考える機会になればと思います。

研修内容

受け付け 9:30~
午前の部 10:00~12:00

【第一部】司会/進行 高田 晃(宇部フロンティア大学)
 〇「SC活動の質を点検するためのコンピテンシーの考え方」
   元永 拓郎(帝京大学)
 〇「SCの常勤化に関する調査結果から見たSCの現状と課題」
   窪田 由紀(北九州市SC/日本臨床心理士会教育領域委員会協力委員)

お昼休憩 12:00~13:00

午後の部 13:00~16:30

【第二部】司会/進行 内田 利広(龍谷大学)
<話題提供&ミニレクチャー>
 〇「本協会実施の動向調査から見るSCの現状とニーズ」 雲財 啓(京都橘大学)
 〇「教育行政と心理職能団体の連携~その意義と成果~」 
   進賀 友一(玉野市教育サポートセンター)
 〇「常勤SCの歩みと今後に向けて」 阪口 裕樹(名古屋市教育委員会 子ども応援課)
<グループ討議>
グループ討議では、地域ブロック毎でグループ分けを行い、「話題提供、ミニレクチャーを聞いて感じたこと、考えたこと」や「SCとしての専門性や働き方について」などをテーマに話し合いを行います。

※ 全日程参加の方は臨床心理士研修ポイントの申請を予定しています

研修申し込みの流れ

研修申し込みフォームでの申し込み
(本ページ上部もしくは下部の「研修会に申し込む」ボタンより)
 ↓
研修費支払い
(参加申し込みフォームに続いて、支払いが可能)
 ↓
Zoomの事前登録
(参加申し込み自動返信メール内の登録URLより登録)
 ↓
Zoomより当日のミーティングID(URL)が発行
(事前登録時に登録したメールアドレス宛てにミーティングIDが配信)

【注意事項】
事前登録手続きによって発行されるZoomミーティングIDは、それぞれの参加者で異なる固有のミーティングIDになります。
固有ミーティングIDを用いて他者が研修会にアクセスした場合、申し込まれたご本人がミーティングに参加することができなくなりますので、固有ミーティングIDの管理には十分にお気を付けください
なお、固有ミーティングID管理に起因するトラブルには研修会主催者は関知しかねますのでご承知おき下さい。

主催団体【日本スクールカウンセラー協会】(略称:日本SC協会)について

前身である「SCの未来を創る会(SC未来の会、2020年発足)」をより発展させるために2023年4月に移行。学校等でスクールカウンセリング業務を行う者(スクールカウンセラー)及びその支援を行う関係者相互の連携を密にし、スクールカウンセラーの資質、技術及び地位の向上を図り、その活動を通して広く子どもたちの健全育成、家庭と学校の協働及び地域社会の健全な発展に寄与することを目的にしている。

<理事>
荒井久美子(京都)、石川悦子(東京)、植山起佐子(岡山)、内田利広(京都)、雲財啓(兵庫)、窪田由紀(福岡)、高田 晃(山口)、後藤沙苗(岩手)、小林哲郎(京都)、阪口裕樹(愛知)、進賀友一(岡山)、高田みぎわ(京都)、田波勝(東京)、徳田仁子(京都)、福田憲明(東京)、本間友巳(石川)、益子洋人(北海道)、松岡靖子(東京)、吉村隆之(福岡)、渡邊容子(新潟)
<監事>
永田法子(愛知)、中村泰江(北海道)
<事務局>
川嵜由起美(兵庫)、鈴木美和(奈良)、花井博(愛知)、松丸未来(東京)

正会員・非会員の参加料の別

本研修会への参加料は、日本スクールカウンセラー協会 正会員2,000円非会員3,500円となります。
日本スクールカウンセラー協会 正会員の先生方は、ログインした上でお申し込みいただくと2,000円でお申し込みが可能です。
正会員の方が誤って非会員としてお申し込みされた場合でも、申し込み枠の変更はシステム上できかねますので、ご確認の上お申し込みください。

なお、非会員の方で、今回の研修会前に日本スクールカウンセラー協会正会員にご入会希望の方は、以下のURLより本協会加入要件などをご確認の上、お申し込みください。
https://school-counselor.net/join/
入会手続き後には正会員参加料2,000円にてご参加いただけます。

なお、本協会への加入は加入審査がございます。
入会加入審査は本会理事会にておこなっており、概ね月1回が審査のタイミングとなります。加入をご検討の方はお早めにお申し込みください。
なお、本研修会前に加入審査を完了させる最終日程は、2026年1月13日(火)までに上記URL先の加入登録を済ませ、その後送信される加入要件確認フォームに2026年1月17日(土)までに入力完了する必要があります。
1月17日(土)までに加入要件確認フォームへの入力を完了された方は、1月24日(土)に加入審査結果をご連絡します。入会が認められた方は、会員ページより正会員参加料2,000円にてお申込みいただけます。

それ以降の加入申し込みに場合、今回の研修までに加入審査は間に合いませんので、研修会申し込みのタイミングで本協会への加入を希望される場合は、十分余裕を持ってお申し込みいただきますようお願いいたします。