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申込締切

特別支援教育の目的を問い直したら、「いつもいっしょがあたりまえ」の子ども同士の事実が生まれた

東京大学・インクルーシブ教育定例研究会、オンライン・無料
申し込みは終了しました
募集枠3000人
(5月31日現在、約1800人申し込み中)

今回ご登壇いただくのは、この3月に大阪市の小学校校長を退職された宮岡愛子さんです。大阪市で小学校の校長を3校で務められ、インクルーシブを考えての学校運営を進めてこられました。最後に勤めた小学校は、大阪市大正区という古くからの商店街に位置する小学校で、全校児童160人余りの全学級が単学級の小規模校でした。そこでは支援学級が4学級ありました。

宮岡さんが着任したのは2021年度。木村泰子さんの「みんなの学校」から学んできた宮岡さん。着任2年目に、特別支援教育の目的を問い直し、「ともに学び、ともに育ち、ともに生きる」教育を実現しようと「みんなの学校」をつくる決断をしました。宮岡さんを突き動かしたのは、木村泰子さんが主宰する校長研修で突き付けられた次のような問いでした。

「特別支援学級をなぜ捨てないのですか?」

「みんなの学校」の実現に取り組んだ当初は、保護者からも教員からもたくさんの声が寄せられました。保護者からは「周りのまったくわからない話を聞いているのが、うちの子どもにはしんどい。」「子どももみんなと同じ教室とはちがうところで勉強したいと言っている。」と言い、教員は「子どものためになっているのか?」「従来通りでいいのではないのか?」と不安を口にしました。

それでも「分けない」ことを大切にし、すべての教職員がチームとなって、子どもたちが一緒に学ぶ教育を重視してきた宮岡さん。2023年度は次のような変化が見られました。

教室で過ごすことが当たり前に。
重度と言われる子どもも教室にいる時間が増えた。
周りの子どもの意識もかわっていった。
不登校児童が来るようになった。
特に発達障害と言われている子どもと周りの子どもとは関係ができていった。
教員も負担が減っていった。

「みんなの学校」づくりに取り組んだら、良いことしかなかったと振り返る宮岡さん。単に特別支援学級をなくしても、混乱するだけだったでしょう。では、宮岡さんが、どんな学校づくりを大事にし、子どもたちとどう向き合ってきたのでしょうか。

当日は、「みんなの学校」づくりに取り組んだ二年間の軌跡を振り返っていただき、改めてインクルーシブ教育の可能性について皆さんと一緒に考えてみたいと思います。




カメラオフ、マイクオフでご参加いただけます。

また、後日録画を配信しますので、当日ご都合がつかない方も安心してお申込みいただけます。

周囲に関心がありそうな方がいらっしゃいましたら、本情報をシェアしていただければ幸いです。

皆様と研究会でお会いするのを楽しみにしています。

東京大学大学院教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センター
会場
○○××ビル
ホームページ
https://select-type.com
住所
〒1000001 東京都千代田区千代田
アクセス

講演者紹介

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大阪市生まれ。1984年、大学を卒業し、私立小学校を経て、大阪市教員となる。2016年度より校長となり、3つの小学校で校長を務め、2024年3月に退職。現在は「みんなの学校」マイスターとして活動中。

タイムテーブル

時間 内容
10:00 宮岡愛子さんのお話
11:30 休憩の後、質疑
12:00 終了予定(30分程度延長の可能性あり)

その他

当日、文字通訳による情報保障を行います。
また、後日録画を配信します。
そのほかに配慮が必要な事項がおありの場合、できるだけ早くご相談ください。よろしくおねがいします。
申し込みは終了しました