えびす納豆～父から受け継いだのれん～

伊勢で唯一の納豆製造会社があるのを皆さんはご存じでしょうか。
明治23年に創業したヤマジン食品、当時は醤油味噌醸造業を中心に営業を開始、鈴木甚三郎商店として出発しました。
昭和49年、加藤さんの父である先代の時に生まれた「えびす納豆」は、平成28年度全国納豆鑑評会で優秀賞を受賞しました。
しかしながらその先代も6年前に突然亡くなられます。
納豆製造についてのいろはを教示して貰えず、しかも主婦であった加藤さんは心機一転、老舗の味を守るべく伊勢へ戻る決心をし、社長を就任。
就任後は先代の日頃の教えを紐解きながら会社を経営。
そんな中、一年間の家族別生活や実母の他界など不安が襲いましたが、先代に教わった「発酵全般に対するロマン、五感を働かせ感じる姿勢」を頼りに突き進みました。
その甲斐あって、昨年の全国納豆鑑評会では、「えびす納豆」が再び先代の父に並ぶ、優秀賞を受賞したのです。
今回の講座はその「えびす納豆」を試食していただきながら、本当に美味しい納豆を追い求め続ける加藤社長のお話をお伺いします。