
本年4月27日、文部科学省から「特別支援学級及び通級による指導の適切な運用について」という通知が出されました(以下、4・27通知)。
https://www.mext.go.jp/content/20220428-mxt_tokubetu01-100002908_1.pdf
通知は、インクルーシブ教育をより一層進めるべきという立場から、「特別支援学級に在籍する児童生徒が、大半の時間を交流及び共同学習として通常の学級で学び、特別支援学級において障害の状態や特性及び心身の発達の段階等に応じた指導を十分に受けていない事例がある」とし、このような場合は通常の学級へと学びの場の変更を促すとともに、特別支援学級在籍の子どもに対しては、原則として週の授業時数の半分以上を目安に特別支援学級で授業を行うことを教育委員会に対して求めるという、一見したところ、理解の難しい複雑なものでした。
この通知に対しては、国連・障害者権利委員会から、本年9月に日本政府に対して「通知を撤回すること」が勧告されています。
国連の勧告に対して、永岡文科大臣は、通知の撤回を考えていないことを記者会見で発言し、文科省は、追加の情報をホームページに掲載しました。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_631ffd94e4b046aa0237e569
https://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/mext_00300.html
https://www.mext.go.jp/content/20221102-mxt_tokubetu02-100002908_1.pdf
通知を受けて自治体がどう動くのか、錯綜する情報に、来年度の自分の子どもはどうなるのかと不安になる保護者、自分のクラスの子どもを心配する学校の先生たちも多数おられることと思います。
そのような状況を踏まえ、今回は、文部科学省の担当部署の方にお越し頂き、通知の意味を解説していただきます。また、当事者の御母様お二人にご登壇いただき、解説を踏まえて、文科省の方たちと座談をしていただく予定です。通知を受け、インクルーシブ教育はどのように進めていくことができるのか、何が問題なのかを参加者の皆様と一緒に考える機会にしたいと思います。
今回ご登壇いただく御母様については、過去にセンターでご講演をいただいています。また、平田江津子様についてはTBSの報道特集で取り上げられています。お時間おありでしたら、ぜひ予めご覧いただけたらと思います。
平田カズキさんを取り上げた報道特集
平田江津子さんのご講演記録
佐々木サミュエルズ純子さんのご講演記録
主催:東京大学大学院教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センター
https://www.mext.go.jp/content/20220428-mxt_tokubetu01-100002908_1.pdf
通知は、インクルーシブ教育をより一層進めるべきという立場から、「特別支援学級に在籍する児童生徒が、大半の時間を交流及び共同学習として通常の学級で学び、特別支援学級において障害の状態や特性及び心身の発達の段階等に応じた指導を十分に受けていない事例がある」とし、このような場合は通常の学級へと学びの場の変更を促すとともに、特別支援学級在籍の子どもに対しては、原則として週の授業時数の半分以上を目安に特別支援学級で授業を行うことを教育委員会に対して求めるという、一見したところ、理解の難しい複雑なものでした。
この通知に対しては、国連・障害者権利委員会から、本年9月に日本政府に対して「通知を撤回すること」が勧告されています。
国連の勧告に対して、永岡文科大臣は、通知の撤回を考えていないことを記者会見で発言し、文科省は、追加の情報をホームページに掲載しました。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_631ffd94e4b046aa0237e569
https://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/mext_00300.html
https://www.mext.go.jp/content/20221102-mxt_tokubetu02-100002908_1.pdf
通知を受けて自治体がどう動くのか、錯綜する情報に、来年度の自分の子どもはどうなるのかと不安になる保護者、自分のクラスの子どもを心配する学校の先生たちも多数おられることと思います。
そのような状況を踏まえ、今回は、文部科学省の担当部署の方にお越し頂き、通知の意味を解説していただきます。また、当事者の御母様お二人にご登壇いただき、解説を踏まえて、文科省の方たちと座談をしていただく予定です。通知を受け、インクルーシブ教育はどのように進めていくことができるのか、何が問題なのかを参加者の皆様と一緒に考える機会にしたいと思います。
今回ご登壇いただく御母様については、過去にセンターでご講演をいただいています。また、平田江津子様についてはTBSの報道特集で取り上げられています。お時間おありでしたら、ぜひ予めご覧いただけたらと思います。
平田カズキさんを取り上げた報道特集
平田江津子さんのご講演記録
佐々木サミュエルズ純子さんのご講演記録
主催:東京大学大学院教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センター
講演者紹介
平田江津子
北海道出身、旭川市在住。高校時代からの親友であるつれあいと自閉症の長男、おしゃべり炸裂の三人娘…この家族6人で囲む夕食のひとときが、何とも楽しい今日この頃。趣味は4コマ漫画を描くこととランニング。ちょっとした自慢は、NHKのど自慢に出場して鐘三つもらい、司会の小田切千さんとハグしたこと♪
佐々木サミュエルズ純子
長野県生まれ。『子どもたちは多様ななかで学びあう』著者。 2022年現在大阪在住。2人の男児の母。夫はニュージーランド人。1990年代にイギリスの大学に入学し卒業後は現地で就職。その後、永住権を取得し現地に骨をうずめるつもりで生活していたが、縁あって結婚した夫のたっての希望で日本に移住。移住して間もなく長男を妊娠・出産。わくわく育ちあいの会代表(旧・インクルーシブ教育をすすめる会)。
その他
ウェビナーで開催しますので、皆様のカメラ・マイクはオフの状態でのご参加となります。当日の録画・録音等はご遠慮ください。
お申し込みになられた方を対象に、当日の録画をアップしたURLを期間限定で後日共有させて頂きます。
文字通訳による情報保障を行います。その他の配慮が必要な方は、11月25日までにメールでご相談ください。
cbfe<アットマーク>p.u-tokyo.ac.jp
<アットマーク>を@に変えてください。
申し込みは終了しました