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フル・インクルーシブ教育とは何かを模索しながら――大阪府豊中市立南桜塚小学校の日常に着目して――(東京大学・インクルーシブ教育定例研究会)

東京大学・インクルーシブ教育定例研究会、オンライン無料
申し込みは終了しました
今回、ご登壇いただくのは、豊中市南桜塚小学校校長の橋本直樹さんと、支援担当の中田祟彦さんです。

2022年9月に国連・障害者権利委員会が特別支援教育の原則中止を日本政府に要請して以降、日本でも「フル・インクルーシブ教育」に関心が高まってきました。「フル・インクルーシブ教育」は、すべての子どもがすべての時間を普通学校・普通学級で過ごす仕組みのことです。中田さんに南桜塚小学校の取り組みについて説明していただきました。

大阪府豊中市立南桜塚小学校では、すべての子どもたちが同じ場で学ぶことを大切にし、50年近くにわたり「ともに生き、ともに学び、ともに育つ」教育を進めてきました。教職員自らが、子どもを「分けない」という基本姿勢は、現在も変わりません。
 
豊中市では、1970年代に重度障害のある子どもが長年に渡り「就学猶予」や「就学免除」とされてきました。そのような実態に対して、保護者や教職員が中心となり、部落解放運動と結びつきながら、共生教育運動へと発展していきました。その結果、1978年に「豊中市障害児教育基本方針」が、策定され、現在の豊中の「ともに学び、ともに育つ」教育の源流となっています。
市全体の状況と同様にして南桜塚小学校においても、人権・同和教育の推進とともに、「障害」児教育実践に取り組んできました。また、多様な子どもたちが安全で安心して学べるよう、教職員全体ですべての子どもたちをみていくという共同指導体制を長年に渡って積み重ねてきています。」


よろしければ、南桜塚小学校を取り上げた毎日放送のニュースをご覧ください。(以下をクリックしていただくとリンクに飛びます。10分位です。)

毎日放送 インクルーシブ教育

体育の時間に車椅子ユーザーの子どもとクラスの仲間が一緒にルールを考えて、バスケットボールをする場面
が印象的です。みんなで一緒にプレーできるルールを子どもたち自身で工夫して、新しいルールでみんなでバスケットボールを楽しむ場面は、まさに「ともに生き、ともに学ぶ」こととは、本来こういうことだと心を揺さぶられる方も少なくないものと思います

また、南桜塚小学校を取材した記事は『コトノネ』43号(2022年)でも「ほっとかへんで!」というタイトルで発表されています。

当日は、豊中市立南桜塚小学校の橋本さんと中田さんから、学校の日常的なエピソードを沢山ご紹介いただき、南桜塚小学校でのフル・インクルーシブ教育に向けた模索の日々について具体的に語って頂きます。

フル・インクルーシブ教育が持つ可能性と、現在の日本の大半の学校が子どもを「分ける」ことで見失ってしまっていることは何かを考える貴重な機会になると確信しています。

お申し込みいただいた方には後日録画を期間限定で共有させていただきます。

ご関心の皆様のご参加をお待ちしています。また、周囲に関心のある方がいらっしゃいましたら、シェアしていただけましたら幸いです。
会場
zoom(ウェビナーによるオンライン開催)
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アクセス

講演者紹介

橋本直樹さんのプロフィール

中学校教諭として、豊中市立豊中中学校で勤め始める。その後、豊中市教育委員会人権教育企画課、夜間中学校勤務の後、現在に至る。

中田祟彦さんのプロフィール

豊中の小中学校を卒業し、現在も豊中に在住。小学校教諭として豊中に勤めて22年目になる。現任校では、8年目で支援担当、支援コーディネーターとしての役割を担っている。

タイムテーブル

時間 内容
09:00 ご講演
10:30 休憩の後、質疑
11:00 終了予定(延長の可能性あり)

注意事項

後日録画を期間限定で共有させていただきます。
ご自身での録画・録音などはご遠慮ください。

配慮事項について

当日は文字通訳による情報保障を行います。
その他の配慮を必要とされる場合は、3月16日までにご相談ください。
申し込みフォームに書き込まれた場合、気付くのが遅くなる可能性があります。
御手数ですが、以下までメールをいただけませんでしょうか。どうかよろしく御願いします。
cbfe<アットマーク>p.u-tokyo.ac.jp
<アットマーク>を@に変更してください。
申し込みは終了しました