【11/2・むす美京都店】トークショー｢文様から読み解く、もう一つの世界」

【文様から読み解く、もう一つの世界】

日本の工芸や美術には、数えきれないほどの「文様」が息づいています。


左/ 菊花流水双鳥鏡 (鎌倉時代後期)
出典：ColBase (https://colbase.nich.go.jp/collection_items/kyohaku/E甲17-69p)
右/ 檜垣枝菊蒔絵沈箱 (安土桃山～江戸時代)
出典：ColBase (https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/H-4496)


そこには長寿や無病息災、子孫繁栄など、人々の祈りや願いが込められてきました。
けれども、なぜその文様がその意味を持つようになったのか―― その背景に思いを馳せる機会は、そう多くはありません。


今回のトークでは、ふろしきなどでも親しまれてきた文様を手がかりに、その由来や物語をひもときます。

ただ「デザインの意味を覚える」のではなく、文様の奥にある時代の息づかいや人々の記憶に触れることで、
これからの日々の暮らしの見え方が少し変わるかもしれません。

さらに、「用の美」ふろしきの包み方を通して文様・構図の面白さもお伝えさせていただきます。
文様を通じて、人と人の思いが紡がれていく。 そんなひとときを、ぜひご一緒に。



【日程】
日時：2025年11月２日(日)  18:00～19:00
定員：30名

※キャンセルされる場合は3日前にご連絡ください。
それ以降のキャンセルはできませんので予めご了承ください。

【場所】
むす美京都店

【内容】
・工芸品やアートから紐解く文様の世界
・日本の文様としての「麻」
・世界・風土と繋がる「葡萄」と「唐草文様」
・「蓮」「菊」「波」から見る文様の向こう側
・“用の美”ふろしきに描かれた文様と構図について

“文様”の世界は、器や家具、建造物など・・
実は私たちの暮らしの中にあふれています。
きっとトークショーを終えたら
見ていたはずの景色や、使っている道具にも
新しい何かを発見したり
見えてなかった世界を感じ
心がちょっと豊かになるかもしれません。


【料金】
2,200円(税込) / 人
※48伊砂文様両面を1枚プレゼント(1,320円相当)


【持ち物】
特に無し

【ご予約締切日】
1日前
※11月1日(土)18時まで


【講師】
前﨑 信也 氏（京都女子大学教授）


1976年、滋賀県生まれ。京都女子大学生活造形学科教授。龍谷大学文学部卒業後、英国に留学。
ロンドン大学アジア・アフリカ研究学院大学院修士課程修了・博士課程修了。PhD in History of Art（博士・美術史）。
2008年から立命館大学で海外の美術館・博物館に所蔵される日本工芸のデジタル化に携わる。
2015年から現職。専門は工芸文化史、文化情報学など。
展覧会監修や、Google Arts and Culture の文化コンテンツ作成など多岐に渡る活動を行っている。
著書「アートがわかると世の中が見えてくる」（2021年）
共著「MADE IN JAPAN 日本の匠」（2018年）



【伊砂文様のひみつ  ー文様と色と技 新たな挑戦の軌跡ー】

むす美では伊砂文様の新作発売イベントを開催！
期間：2025.10.22(水) - 11.18(火)

https://www.kyoto-musubi.com/event/exhibition/2025/isa.html

2010年に誕生した「伊砂文様両面」。
独自の染色技術「両面染め」によって、一枚の布を両面から染め上げたリバーシブルふろしきは、
発売から15年の時を経て、今尚愛され続けています。

その後も熟練の技はさらなる進化を遂げ、
さらに撥水加工をかけ合わせた両面染めのアクアドロップリサイクルが誕生しました。

型絵染特有の手工芸的なぬくもりを持つ文様、大胆に余白を取り込んだ構図、静謐さを纏うシックな色彩。
和と洋の境界を軽やかに超えたアート感漂う一枚となりました。

会場では、類まれな染め職人の技術と、それをふろしきと融合してきたむす美の挑戦の軌跡をご紹介いたします。

会期中は文様の歩みを紐解く上記のトークショーを開催。
その奥深い歴史にも触れていただければ幸いです。