主催団体『日本スクールカウンセラー協会』のホームページでは、今後も研修情報などを発信してまいります。
また、会員も募集しております。
ぜひ一度本会ホームページもご覧ください。
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日本スクールカウンセラー協会第1回の研修会のテーマは「不登校支援」です。
今回は立命館大学の野田正人先生をお迎えして、過去最多となった不登校の児童生徒に対する支援としてどのような活動がSCに求められるのかなど貴重なお話を頂きたいと思います。
不登校支援はSC一人が担うというよりは、教師や保護者との協力や医療や福祉との連携が必要です。学校や地域の状況に合わせたそれぞれの工夫を持ち寄って、「スクールカウンセリングの知恵」として集積したいと思っております。
多数のご参集をお待ちしています。
講師・シンポジストより
野田 正人(立命館大学・文部科学省「不登校に関する調査研究協力者会議」座長)
基調講演 「不登校-これからの不登校支援とSCへの期待-」
平成24年頃からの長期欠席と不登校の急増を受け、平成28年に出された「不登校を『問題行動』と判断してはならない」という文科省通知と、義務教育機会確保法にはじまる不登校への対応方針。その意味と学校そしてスクールカウンセラーに期待される役割について、検討の素材を提供します。
徳田 仁子(京都光華女子大学)
講義(1)「SCによる支援のポイント」
子どもが学校に行かない(行けない)ことにはどんな意味があるのでしょうか?
不登校の子どもを、将来、個として自立するプロセスの途上にある存在として、どのように理解し、どのように関わることが適切なのか、発達心理学や精神医学の視点を基に、スクールカウンセラーが共有しておきたい視点や観点を簡単に紹介します。
荒井 久美子(京都府SC)
講義(2) 「特色ある学校での実践」
勤務する昼間定時制・単位制高校では、5人のSCが曜日ごとに1名ずつ常駐する形で活動をおこなっています。
不登校経験のある生徒や高校でも不登校となる生徒をサポートするために教職員がチームとしてどのように支援をしているのか、またそのチーム支援にSCがどのようにかかわり、どのような役割を担っているのか、その実践を紹介します。
本間友巳(神戸親和大学)
シンポジウム企画者より
SCは学校でいかなる職務を担い、日々、どのような働き方をしているのでしょうか。
そして、それは大都市圏と地方のような地域のちがいや公立と私立のような学校設置者のちがいなどによって、どのように異なっているのでしょうか。
SCの仕事とその課題について、考えてみたいと思います。
後藤沙苗(岩手県SC)
話題提供①:「公立学校SC-地方から-」
担当する学校が広域に及び、移動にも労力を要する岩手県のSC。エリア型カウンセラーと配置型カウンセラーが会計年度任用職員として活動しています。病院やフリースクールといった資源は限られる地方ですが、その分専門職同士のつながりは深く、また地域とのつながりは密です。そのような地方で活動するSCの一例を報告し、課題や魅力について話題提供します。
田波勝(東京都SC)
話題提供②:「公立学校SC-大都市圏から-」
東京では、東京都教育委員会が公立小、中学校、高等学校にSCを配置しています。また、区や市の教育委員会が独自に小、中学校にSCを配置している場合もあります。都のSCの勤務は1回7時間45分で年間38回ですが、区や市のSCの勤務は区や市によって違いがあります。そのような東京でのSC活動の一例を報告し、SCの職務や課題について考えるための話題提供をしたいと考えています。
高田みぎわ(私立学校SC)
話題提供③:「私立学校SC」
私学のSCとして働き始めるとき、求められる役割も勤務条件も、各学校によって多様です。私自身は私立小学校・中学校・高校など4校のSCをやってきましたが、そのうち3校は私がその学校での最初のSCでした。その経験をご報告する中で、SC自身が学校に適応していく過程、学校のシステム・チーム作りに関わっていく過程、また、見えてきている今後の課題への準備などについて話題提供してみようと思います。
タイムテーブル
9:00~9:30 | 受付 |
9:30〜12:00 | 午前の部 講義 「不登校の理解・支援の今とこれから」 司会:石川悦子(こども教育宝仙大学) |
基調講演 | 「不登校-これからの不登校支援とSCへの期待-」 野田正人 (立命館大学・文部科学省「不登校に関する調査研究協力者会議」座長) |
不登校支援の実際(1) | 「SCによる支援のポイント」 徳田仁子 (京都光華女子大学・私立高SC) |
不登校支援の実際(2) | 「特色ある学校での実践」 荒井久美子(京都府SC) |
12:00~13:00 | お昼休憩 |
13:00〜15:30 | 午後の部 シンポジウム 「職業としてのSC-職務とその課題-」 司会:植山起佐子(岡山県SC) |
【話題提供】 | ①「公立学校SC-地方から-」 後藤沙苗(岩手県SC) ②「公立学校SC-大都市圏から-」 田波勝(東京都SC) ③「私立学校SC」 高田みぎわ(私立学校SC) |
【指定討論】 | 本間友巳(神戸親和大学) |
【質疑応答・ディスカッション】 | |
【グループ討議】 | |
15:30〜15:35 | 休憩 |
15:35〜16:00 | 全体会 進行:内田利広(龍谷大学) |
「日本SC協会の活動について -その概要と入会手続き-」 |
研修申し込みの流れ
研修申し込みフォームでの申し込み(本ページ上部もしくは下部の「研修会に申し込む」ボタンより)
↓
研修費支払い
(参加申し込みフォームに続いて、支払いが可能)
↓
Zoomの事前登録
(参加申し込み自動返信メール内の登録URLより登録)
↓
Zoomより当日のミーティングID(URL)が発行
(事前登録時に登録したメールアドレス宛てにミーティングIDが配信)
【注意事項】
事前登録手続きによって発行されるZoomミーティングIDは、それぞれの参加者で異なる固有のミーティングIDになります。
固有ミーティングIDを用いて他者が研修会にアクセスした場合、申し込まれたご本人がミーティングに参加することができなくなりますので、固有ミーティングIDの管理には十分にお気を付けください。
なお、固有ミーティングID管理に起因するトラブルには研修会主催者は関知しかねますのでご承知おき下さい。
主催団体【日本スクールカウンセラー協会】(略称:日本SC協会)について
前身である「SCの未来を創る会(SC未来の会、2020年発足)」をより発展させるために2023年4月に移行。学校等でスクールカウンセリング業務を行う者(スクールカウンセラー)及びその支援を行う関係者相互の連携を密にし、スクールカウンセラーの資質、技術及び地位の向上を図り、その活動を通して広く子どもたちの健全育成、家庭と学校の協働及び地域社会の健全な発展に寄与することを目的にしている。<理事>
荒井久美子(京都)、石川悦子(東京)、植山起佐子(岡山)、内田利広(京都)、雲財啓(兵庫)、窪田由紀(福岡)、高田 晃(山口)、後藤沙苗(岩手)、小林哲郎(京都)、阪口裕樹(愛知)、進賀友一(岡山)、高田みぎわ(京都)、田波勝(東京)、徳田仁子(京都)、福田憲明(東京)、本間友巳(京都)、益子洋人(北海道)、松岡靖子(東京)、吉村隆之(鹿児島)、渡邊容子(新潟)
<事務局>
川嵜由起美(兵庫)、鈴木美和(奈良)、花井博(愛知)、松丸未来(東京)