多様化する現在の歯科界は診るべきものが変わってきた。歯科医療をテクノロジーの発展以外の角度から見ると高齢者の口腔機能低下症や小児における口腔機能発達不全症という「機能」に対する対応も求められるようになっている。人類は進化とともに顎顔面の機能は低下してきており、顎は小さくなり、最近の子供たちを見ているとほとんどのお子さんにおいて歯並びが悪く、成人においては、睡眠時無呼吸症、誤嚥性肺炎、オーラルフレイルなどの診査診断治療の活躍も期待されている。
歯科における「疾病の概念」が完全に変化してきている。その中でも現在、世界中が注目し、実際の患者数だけでなく潜在患者も多いとされているものが「睡眠時無呼吸症」である。患者さんの全身健康を考える上で、睡眠疾患をゼロから考え、そして、医療連携を共に取り組み発展させていく時代ではないだろうか。
<PROGRAM>
13:00 ‒ 14:00 | 講演 「睡眠時無呼吸症候群診断と治療の新見地 -歯科の役割- 」 | 中山 明峰 先生 |
14:00 ‒ 15:00 | 医療連携ディスカッション | 中山 明峰 先生 |
15:15 ‒ 16:15 | 講演 「歯科治療での取り組み~OA治療~」 | 甘粕 洋一 先生 |
16:15 ‒ 16:30 | ディスカッション |
「睡眠時無呼吸症候群診断と治療の新見地 -歯科の役割- 」 睡眠時無呼吸症候群は上気道の閉塞による病態と考えられていたが、近年の新見地でそれのみでなく、顔面骨格、さらに呼吸筋、咀しゃく筋などの関与、そして心肺機能、脳機能も関与することが知れるようになった。上気道を拡げれば解決する問題ではなく、睡眠医療を知ることが重要な時代になった。 睡眠医療をわかりやすく解説し、皆様の医療に役立てるよう努力したい。 |
「歯科治療での取り組み~OA治療~」 睡眠時無呼吸(OSA)は、潜在患者が多いにもかかわらず、治療を受けていない人が多い。 歯科医師としてOAを用いてどのように関わっていくか基本的なこと& 数種類のOAの比較をお伝えする。 |
<日程>
2019/7/11(木)13:00~16:30
<定員>
20名
<参加費>
5,000円
※弊社CTユーザー様 無料ご招待
<対象>
医療従事者
<主催・お問合せ>
デンツプライシロナ株式会社
名古屋支店 TEL.052-251-8467
講師紹介
中山 明峰 先生
1985年 愛知医科大学医学部 卒業
1986年 静岡県掛川市民病院耳鼻咽喉科
1988年 愛知医科大学大学院卒業・医学博士修得
1992年 米国南イリノイ大学耳鼻咽喉科留学
1995年 愛知医科大学耳鼻咽喉科講師
2000年 愛知医科大学睡眠障害センター副部長
2001年 愛知医科大学耳鼻咽喉科助教授・准教授
2008年 名古屋市立大学耳鼻咽喉科准教授
2011年 名古屋市立大学睡眠医療センター長
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良性発作性頭位めまい症(BPPV)に対する理学療法を発見したJohn Epley先生(アメリカ 開業医)と長年共同研究し、本邦にその治療を広めた。
耳鼻咽喉科の一般診療やめまい外来のほか、本邦では国公立の大学病院として希少である、講座から独立した睡眠医療センター長として従事。これまでの日中に注目した医療に対し、病因が夜間睡眠中に潜んでいる可能性に注目し、耳鼻咽喉科のみならず、多数の診療科目と連携して多角的見地から医療に取り組んでいる。
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甘粕 洋一 先生
1990年 愛知学院大学歯学部卒業
1990年 名古屋中区栄第一歯科医院勤務
1994年 幡豆郡一色町谷田歯科勤務
その他2件勤務
1995年 あまかす歯科開業
2010年 ドイツケルン大学研修
2011年 オーラルフィジシャン所属
SJCDインターナショナル所属
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地域に役立ちたいという思いで、歯科診療を行っている「医療法人あまかす歯科」。
常滑市で20年以上続いている歯科医院だ。甘粕院長がめざすのは、生活面を含め患者を総合的に診る歯科診療。
虫歯・歯周病・インプラントなどの歯科治療はもちろん、患者の健康や生活面に影響を及ぼす舌の位置や睡眠時無呼吸症についても心を配り、診療を行っている。
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