2023/3/5(日) 09:0011:00Googleカレンダー登録
申込締切

「発達障害」の治療とは~できなさの意味・希望の再発見

東京大学インクルーシブ教育定例研究会(オンライン・無料)
申し込みは終了しました
<前回お申込み多数につき、3000人枠を確保しました>
 今回は、前回(1月29日)に引き続き、児童精神神経科医の石川憲彦先生にご登壇いただき、「『発達障害』の治療について」お話していただきます。前回、3000人の方が申し込まれた研究会では、アメリカとの比較をはじめとする詳細なデータを用いて、現在の「発達障害」が社会的障害であることを様々な側面から説明していただきました。ご講演の印象的な一節を抜き出してみましょう。
「オーダーからはみ出すことで、社会的関係の中で生きる苦痛を味わっていることを障害という。エジソンも発達障害だと言われているけれども、エジソンは苦しんでいるときは発達障害。そうでないときは、発達障害ではないといえる」。
「本来私達は、大いに依存しあい、迷惑かけあってその中で生きていく存在であるものが、今は、それが断ち切られている。これから私たちは、依存症を治すのではなくて、依存しあう関係を回復することが必要だ」。
 石川先生のご講演は、最初から最後まで、「発達障害」とされて苦しんでいる当事者や現代の生きづらさに悩む人たちへの、学問的言説を通した応援メッセージでした。その詳細については、前回の録画をぜひご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=s4MRRicoziU

 今回は、前回ご参加になった皆様からご要望の高かかった、「発達障害」の治療について、特に精神医薬をめぐって詳しくお話をいただきます。
 石川先生は精神医薬の危険性を正面から説いていらっしゃる数少ない精神科医ですが、薬を全否定しているわけではありません。そもそも精神医薬とはどんな特徴を持つのか。その副作用とは何か。どんなときであれば薬の力に頼ることが有効なのか、そのとき何に気をつけなければならないのか。などなど。
 石川先生のお話をうかがい、改めて「共に生きる」社会をどう作っていけばよいのか、その中で医療とどう付き合うべきなのか、皆様と一緒に考えていきたいと思います。
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講演者紹介

石川憲彦

・児童精神神経科医
・1946年生まれ。東京大学医学部卒。1987年まで東大病院を中心とした小児科臨床、とりわけ障害児医療に携わり、共生・共学の運動に関与。患児らが成人に達し、東大病院精神神経科に移る。以後、マルタ大学児童精神科客員研究員、静岡大学教授(保健管理センター所長)などを歴任。2004年、東京都目黒区に「林試の森クリニック」を開業。2017年院長を交代してフリーに。
・御著書に『心療内科・精神科の薬、やめ方・使い方』(ジャパンマシニスト社、2021年)、『発達障害とはなんだろう?-真の自尊ルネッサンスへ』(ジャパンマシニスト社、2020)、『発達障害という希望』(高岡健との共著、雲母書房、2012年)など多数。

タイムテーブル

時間 内容
09:00 ご講演開始
10:30 質疑
11:00 終了予定(11時30分まで延長の可能性あり)

その他

・文字通訳による情報保障を行います。
・それ以外の合理的配慮を必要とされる方は、できるだけ2月24日までにご相談ください。
申し込みフォームにご相談内容をお書込みいただいた場合、確認が遅れる恐れがあります。お手数ですが、cbfe<アットマーク>p.u-tokyo.ac.zipにメールをいただければと存じます。<アットマーク>を@に変更してください。
・お申込みの方に後日、期間限定で録画を配信します。ご自身での録画・録音についてはご遠慮くださいますよう、お願いします。
 
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