
本セミナーでは、足底装具療法における「評価・病態理解」と「設計」を臨床現場で実践的に結びつけることを目的とする。整形外科医と義肢装具士がそれぞれの立場から講義を行う機会は存在するが、評価から装具設計までの思考過程が一連の流れとして具体的に接続される場は限られている。その結果、病態理解はできても足底装具設計へ十分に反映できない、あるいは設計の根拠を明確に説明できないといった課題が臨床上散見される。
本企画では、足部に生じる各種疾患を個別に捉えるのではなく、その背景にある前足部・中足部・後足部の変形と力学的破綻に着目する。これらの足部アライメント異常が荷重分散や関節運動に影響を与え、結果として多様な疾患を引き起こすという視点を基盤とし、疾患発生のメカニズム理解を重視する。
プログラムは三部構成とする。まず整形外科医による足部解剖・構造・バイオメカニクスの基礎理解パート、続いて義肢装具士による採型前評価のフレームワーク(静的評価・動的評価・各種評価)と靴選びの基本軸(靴の構造的特徴・サイジング・フィッティング・装具との適合)を共有する。その後、疼痛部位別の疾患パートに進み、踵部・中足部・前足部・足関節部など疼痛部位ごとに代表的な疾患(足底腱膜炎、外反母趾、強剛母趾、モートン病、PCFD など)を取り上げ、整形外科医が病態とメカニズムを解説し、義肢装具士がインソール設計と該当部位に適した靴選びのポイントを連続して提示するリレー形式で進行する。
本セミナーの特徴は、「疾患」単体ではなく「変形と力学」から理解し、「なぜその設計を行うのか」という臨床判断の根拠を言語化する点にある。評価・病態理解・装具設計・靴選びを連続した思考プロセスとして再構築することで、参加者が自身の臨床において再現可能な形で足底装具療法を実践できることを目指す。
- 会場
- 国立オリンピック記念青少年総合センター
- 住所
- 〒1510052 東京都渋谷区代々木神園町3-1
- アクセス
- 電車でお越しの方:
・小田急線『参宮橋』駅 徒歩約7分
・地下鉄・千代田線『代々木公園』駅 徒歩約10分
