【オンデマンド視聴お申込み】心理職は、もっとキャリアと人生を豊かにできる！

◆日程とプログラム
2025年4月23日（水）17:00~2025年5月7日17:00
（2025年4月11日（金）のオンライン・セミナーの動画を配信します）

臨床心理iNEXT 「心理サービス・マーケット研究会」第１回
心理職は、もっとキャリアと人生を豊かにできる！
−皆で進めよう！心理サービスのマーケット開発−

【問題提起】下山晴彦（臨床心理iNEXT代表）
　今、なぜ「心理サービスのマーケット」なのか？
　−心理職が“下請け”から脱してキャリア・アップするために―

【話題提供】小島康裕（マインドバディ株式会社　代表取締役／CEO）　
　なぜ、心理職の給料は低いのか？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　ー心理サービスのマーケット分析からその原因と解決策を考えるー
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
【指定討論】信田さよ子（日本公認心理師協会会長　原宿カウンセリングセンター初代所長）
 　経済・経営の原理で心理職の活動を見直す

【今後に向けて提案】下山晴彦
　皆で創ろう！心理サービスのマーケット
  −心理職のキャリアと人生を豊かにするために−

 【質疑応答】参加者全員で

◆参加費
オンデマンド視聴：無料　定員：300名
【参加条件】心理職に限らず心理サービスに関心ある方はどなたでも

★オンデマンド視聴の申し込みページです。当日のリアルタイム参加はできません。

当日参加（無料）をご希望の方は「当日参加（リアルタイム視聴）」よりお申し込みください。

◆申し込み締め切り
2025年4月22日（火）24:00　
（同日時をもちまして本申し込みページが無効となります。定員に達した場合には締め切り日を待たずに無効となります。）

※ 視聴 URL等は、4月23日（水）にご登録アドレス宛に配信する予定です。
上記を過ぎても当日のご案内が届いていない場合は、迷惑メールをご確認ください。
見当たらない場合には、4月30日（水）までに<user-support@cpnext.pro > 宛にお知らせください。

※ 視聴期限間際や視聴期限を過ぎてからの視聴不可やURLの未着、期間延長のご希望などのお問い合わせにはお応えできません。

◆概要
心理職は、国家資格になったのにもかかわらず、働けど働けど生活もキャリアも豊かにならない現実に直面しつつあります。かつてあった輝きは失われています。心理職になろうとする若者も減っているようです。それは、なぜでしょうか。

このような現状については、マーケット分析の観点を取り入れることで、その社会的背景が見えてきます。そこで、臨床心理iNEXTでは、「心理職は、もっとキャリアと人生を豊かにできる！−皆で進めよう！心理サービスのマーケット開発−」というテーマで「心理サービスのマーケット」研究会を立ち上げました。研究会はシリーズで行われ、今回はそのキックオフとなる第１回の記念すべき研究会です。

今回の研究会では、臨床心理iNEXT代表の下山晴彦がイントロダクションとして「心理サービスのマーケットとは何か」を説明します。下記の図に示すように日本のメンタルヘルスにおいては、日本独特の、偏った旧式の精神医療システムがあります。また、行政も、医療保健、福祉、教育、司法犯罪、産業といった５分野でメンタルヘルスに取り組んでいますが、学校や児童相談所に象徴的に示されるように、メンタルヘルス・システムとしては適切に機能していません。

このような状況で公認心理師が誕生し、心理職は、国家資格を有する職種として心理サービスを実施することになりました。では、心理サービスのマーケットはどのような状態になっているのでしょうか。その実態を分析することが研究会の目的です。

上記の図において心理サービスの枠を点線にしたのは、その存在が明確でないからです。心理サービスのマーケットは、存在そのものが曖昧で、有るような無いような状態です。日本のメンタルヘルスは酷い状況です。だからユーザーは非常に多数います。ニーズも高い。けれども、心理サービスのマーケットが、ユーザーのニーズに相応しいものになっているかというと、そうなっていないというのが、私（下山）の意見です。心理サービスは、本来ならば、心理職が、ユーザーのニーズに基づいて主体的に専門サービスを発展させ、それを提供するものです。しかし、そのような意味でのマーケットは未開拓です。

むしろ、心理サービスは、「医師の指示の下に」ということで精神医療システムの“下請け”として組み込まれつつあります。行政においても、スクールカウンセラーの雇い止めに見られるように心理職は容易に切り捨てられる対象になっています。結局、ニーズが高いのにもかかわらず、心理サービスは医療や行政の下請け的な立場になり、心理職が主体的に開発し、運営できるマーケットは、ほとんど育っていないのが現状です。

さらに、企業が参入し、福祉ビジネスや障害者ビジネスと同様に心理サービスもビジネスの一環として経営の対象となりつつあります。これは、心理サービスのオンライン化とともにさまざまな媒体を通して急速に発展しています。その結果、心理サービスでありながら、心理職が主体的に運営するのではないマーケット状況がどんどん進んでいます。そして、心理サービスのマーケットが他の職種やシステムの“草刈場”になりつつあります。

そこで、今回の研究会では、このような状況に対する危機感を共有し、その対策を議論するために日本公認心理師協会会長であり、原宿カウンセリングセンター初代所長 信田さよ子先生、マインドバディ株式会社代表取締役/CEO小島康裕様にご登壇をいただいて 「心理職がもっとキャリアと人生を豊かにする」ためにどうしたら良いのかを、「心理サービスのマーケット」の観点から議論することにしました。
心理サービスに関心をお持ちの方はどなたでも参加できます。また、参加はオンデマンド配信も含めて無料にしましたので、多くの方の参加をお待ちしております。