横浜市子宮頸がん検診がかわりました

横浜市では2025年1月から、30歳から60歳の女性を対象に「HPV検査単独法」を導入するという全国初の取り組みが始まります。
この検査は5年に1回のみ行います。
この新しい検診方法は、子宮頸がんの早期発見と予防を目的としたもので、子宮頸がんによる死亡率の低下が期待されています。

当院での対応

①予約 <診察> で予約してください
②受付で、バーコード付きシールをお出しくください
③当院の問診票など、記入していただきます。
④検診の注意事項のファイルをお渡しするのでお読みください
④排尿済ませてください。
⑤診察までお待ちいただきます。

HPV検査単独法とは

ヒトパピローマウイルス(HPV)は子宮頸がんの主な原因とされるウイルスです。
この検査では、子宮頸部の細胞を採取し、HPVの感染の有無を調べます。
従来の細胞診(細胞の異常を顕微鏡で確認する方法)とは異なり、HPV感染自体を直接検出することで、がんのリスクを早期に把握できます。

対象者と検診間隔

30歳から60歳:
HPV検査単独法の対象となり、検査結果が陰性の場合、次回の検診は5年後となります。

20歳から29歳および61歳:
従来通りの細胞診による子宮頸がん検診が継続されます。
 

検診の流れ

検体採取
内診で子宮頸部の細胞をブラシなどで採取します。
検査方法は従来と同様です。 

検査結果
陰性:次回の検診は5年後。
陽性:追加で細胞診を行います。
この際、再度の内診は不要で、最初の検体を使用します。
細胞診で異常なし:1年後に再度HPV検査を実施し、陰性であれば通常の検診サイクルに戻ります。
細胞診で異常あり:精密検査(コルポスコピーや組織診)を行います。

費用

費用:
HPV検査単独法:2,000円

従来の細胞診対象者(30歳~60歳以外)
細胞診:1,360円
70歳以上の方は無料となります。

詳細情報やは、横浜市の公式ウェブサイトを確認してください。
このサイトの最後にリンクをはっておきます

 

注意事項①

1⃣受診券の持参
HPV検査単独法を受診する際には、横浜市から送付されるご案内(バーコード付きシール)が必要です。
バーコード付きシールがないと検査を受けられませんので、ご注意ください。 

横浜市から届いていない場合
医療局がん 疾病対策課へお問い合わせくだい。
045-671-2453

ご自宅へ発送時期は
国保加入者 2024年12月20日
それ以外の30~45歳 2025年1月10日
それ以外の46~60歳 2025年1月24日

横浜市からの受診券の案内については、すべて上記へお問い合わせください。クリニックでは対応していません。

注意事項②

2⃣2024年度に横浜市子宮頸がんを受けた方へ
2024年度に横浜市子宮頸がんを受けた方へ2024年度に横浜市子宮頸がん検査を受けている方は、2025年度は対象になりません。
2026年度が対象になります。
2026年度に 横浜市から受診券が送られてきます。

2024年10月以降に横浜市子宮頸がん検診を受けた方は、横浜市が把握できず、受診券が送られてしまいます。
受診券があっても、2026年度まで使用できません
ご注意ください。
2026年度まで 大切に保管してください。
 

注意事項③

3⃣受診券(横浜市から送付されたご案内/バーコード付きシール)について
2026年 2027年に対象の方に送られています。
もし、その間に受診しない場合は、2028年度以降も使用できます。受診しなくても再送されません。
大切に保管してください。

再発行希望な場合は
横浜市医療局 がん疾病対策課へお問い合わせくだい。
045-671-2453

新しい検査の問題点

この変更にはいくつかの懸念点もあります。

①準備期間の不足:
横浜市長の強い意向により、2024年度途中から変更されました。
医療機関、検査機関、横浜市とも、十分な準備期間が確保されず、新しいシステム導入に伴う混乱が予想されています。
当クリニックでも、告知、対応が不十分な状態です。

②検査の目的 子宮頸がんで死ななければOK?
行政の主な目標は子宮頸がんの死亡率低下であり、それ以外は対象になりません。
女性の多くは子宮頸がん以外の病気を抱えています。
(子宮筋腫、卵巣嚢腫、過多月経による貧血など)
それらが見逃されてしまう可能性があります。

③超音波検査の重要性
子宮頸がん以外の病気の早期発見には、超音波検査が有効です。
HPV検査単独法ではこれらの疾患を発見することはできません。
特に、5年ごとの来院では、見逃されるかもしれません。

子宮頸がんの原因はHPV以外はないのか?
 HPV検査を100%信用してよいのか?

100%ではありません。
疑いだしたらきりがありません。



 

院長より皆様へ

女性の健康を守るために、総合的な健康管理が大切です。
横浜市のHPV検査だけでなく、定期的に、超音波で子宮や卵巣の健康状態をチェックすることをお勧めします。

子宮頸がんを予防する➡ワクチン接種
子宮頸がんを早く見つける➡子宮頸がん検診
そのほかの病気を見つける➡超音波検査や血液検査


詳細情報やは、横浜市の公式ウェブサイトを確認してください。
このサイトの最後にリンクをはっておきます

参考ホームページ

横浜市HP 今回の検診システムについて
国立がんセンター 
 子宮がん検診について
 横浜市はこのサイトで理解するよう勧めています

国立がんセンター 子宮頸がんパンフレット
 横浜市は このパンフレットを読んで理解してから検診を受けることを勧めています。
 内容はコンパクトですが、やや難しいかもしれません。