企画展示「アトミック・クロスロード」
展示は 7月20日(日)まで土、日のみ 10:00 - 17:00
本展ではウランガラスを素材とする米谷健+ジュリアの《大蜘蛛伝説》、アメリカの水爆実験にさらされてビキニ環礁に沈んだ戦艦「長門」を作品化した柳幸典による《Nagato》シリーズの新作を展示。河合政之と切腹ピストルズのパフォーマンス上映と展示も行います。
米谷健+ジュリア《大蜘蛛伝説》(2018)
柳幸典《Nagato 70・I》(2020)
14:00 - 17:00
トークイベント
百代の過客vol.5 アトミック・クロスロード
原子力をめぐり、戦争や表現に関わる識者・芸術家を招いたトークを開催します。
登壇者:
山本昭宏(歴史学研究者、神戸市外国語大学准教授)
米谷健+ジュリア(現代美術家/無農薬農家)
渡辺真也(映画監督/インディペンデント・キュレーター)
山本昭宏
神戸市外国語大学准教授。1984年、奈良県生まれ。 博士(文学)。主著に『大江健三郎とその時代』(人文書院、2019年)、『核と日本人』(中公新書、2015年)、『戦後民主主義』(中公新書、2021年)、『変質する平和主義』(朝日新聞出版、2024年)
米谷健+ジュリア
健は元金融ブローカー、ジュリアは元大学の歴史学者という異色のアートユニット。京都府在住、有機農業も営みつつ制作活動を展開。主に環境問題をテーマにした大規模インスタレーションで知られる。2009年ヴェネチアビエンナーレ(豪州代表)、2013年シンガポールビエンナーレ、2015年オーストラリア国立美術館にて個展、2019年MAMコレクション009森美術館、2020年角川武蔵野ミュージアムで個展、Gangwon Triennale2024韓国など。
渡辺真也
1980年静岡県生まれ。ニューヨーク大学大学院修士課程修了後、アートキュレーターとして国民国家に焦点を当てた国際美術展をアメリカ、スイス、ドイツ、日本などで開催。ベルリン工科経済大学で4年間教鞭を取る傍ら、ベルリン芸術大学博士論文「ヨーゼフ・ボイスとナムジュン・パイクのユーラシア」を完成させ、日本に帰国した。テンプル大学講師。美術史博士。