PCR検査と抗体検査 抗原検査はなにが違うんですか?

今感染しているかどうかを調べる  → PCR検査 抗原検査
過去に感染したか調べる      → 抗体検査  

抗原検査はコロナに感染している人に認められるタンパク質を判定します(ウイルスそのものを見ているのではない)。陽性であれば、PCRを受けずともコロナに感染していると判定できます。陰性の精度はPCRより劣ります。30分で結果が出ます

PCRは
特有の遺伝子の一部分を見つけ、その部分を切り取り増やして判定します。1.8日程度かかります。感度は70%なので、30%陽性を見逃します。特異度99%なので、誤って陽性としてしまう可能性は1%です。海外の国に入国する事の要件になっていることも多く、抗原検査は世界的にその点では認められてはいません。(イタリアなどは抗原検査陰性での入国は認められているようです)

抗体検査は各種いろいろありますが基本的に過去の感染を疑う人に行います。抗体は感染後2-3ヶ月で陰性化し、4ヶ月でほぼなくなるとされています。特に簡易キットですと、感染後でも割と早期に反応しなくなっているようです。よって、感染後に抗体を検査する場合には、感度100%のロシュ製抗体検査をお勧めしています。

PCR検査の結果はいつでますか 報告はどうなりますか

当院の唾液PCR検査(30000円税込み)およびスワブによるPCR検査(32000円税込み)は 
17時までに受けていただいた方は、当日結果を速報します。12時までの検査で、おおむね18時~20時。17時30分までの検査で24時頃までに結果が出ます。
当院では原則全例当日に結果報告しています。
午前中に受けた方で再検査になっても当日に出ます。
夕方の方の再検査は翌日早朝になります。

 メールにて陰性をご報告し、陽性の方がいた場合は電話連絡を致します。ただし、メールアドレスが誤っていたり、受信設定で、パソコンからの一斉送信が受け取れない設定にしている方に届かない事があります。こちらからは送りますので、ご自身でもしっかりと確認ください。特に携帯キャリアの方はよくご確認ください。土曜日に関してもメールを送りますので、ご安心ください。証明書は土または日に出勤している事務員がおりますので、土日での受け取りについては別途ご相談ください。
紙媒体での結果用紙がほしいかたは、結果報告のあった翌日平日の9時以降に当院に取りに来てください。1000円で郵送サービスも行っています。
証明書は日本語で3000円で、英字は5000円です。証明書をご希望された方は、郵送をサービスしています。すぐにほしい方は取りに来ていただくことをお勧めします。

なお陽性の方にはお電話をします

海外渡航などでタイトなスケジュールの方は、できる範囲で対応します。海外渡航の方にはスワブによる検査(綿棒で、鼻の奥をこすります)も対応します。事前にお伝えください。また当院は中国への渡航者には対応していません。

以下は当院の委託先である東京衛生研究所から抜粋しています
検査は
タカラバイオ社新型コロナウイルス (SARS-CoV-2 Direct Detection RT-qPCR Kit)を使用します。同キットを用いた遺伝子検査方法は、国立感染症研究所の病原体検出マニュアルに 基づく方法との比較実験において陽性一致率・陰性一致率共に100%であることが確認されています。   PCR装置は、同キットとの反応性が確認済みであるタカラバイオ社最新リアルタイムPCR装置(CronoSTAR™96 Real-Time PCR System (4ch))を使用します。

予約は1週間後まで開放しています

唾液 鼻咽頭スワブはどっちがいいですか

唾液でも鼻のごしごしでもどちらでもいいと思います
ただし、リアルタイムRT-PCRであることと、業者が使用している機械と、試薬がきちんとしていていることが重要と思います(ロシュ製コバス タカラバイオ サーモフィッシャーなど有名どころ)

先日、北海道大学大学院医学研究院の豊嶋 崇徳教授ら研究グループは、9月29日の会見で、新型コロナウイルスのPCR検査約2,000例の症例で、唾液と鼻咽頭スワブの診断精度を比較した結果、いずれも感度は約90%、特異度は両者とも99.9%だったと発表しています。どちらも有効で、以前70%程度と言われていましたが、それよりも有効であると考えられる結果でした。特に特異度99.9%とすると、偽陽性はいままでの想定よりもかなり少ない事になります。

唾液PCRと鼻咽頭ゴシゴシでなにが違うんですか?

本来PCR検査というものは、遺伝子の断片を増幅させて判定する検査なので、遺伝子の断片を取れなければ感染していても、陰性になります。なので、ウイルスの断片が多いとされる気道から採取するのが望ましく、技術的・現実的に気管支などの下気道からは取れないので、咽頭後壁などから、粘膜をゴシゴシ擦過してこそぎ取るやり方でやるのが普通です。国によっては、入国制限のPCR検体として、擦過した検体でPCRをやらないと認めないところもあるくらいです。当院のような小規模診療所で、各国の最新情報を常に把握することは困難ですので、ご自身で大使館等にご確認いただきますようお願いします。わからない場合は鼻咽頭スワブで採取いたします。

カンボジア マレーシアや、エジプト、ドバイやエミレーツ航空などの利用では、スワブ検査のみとなっています。急に変更になることがありますので、唾液で問題がないと確約されているのでなければ、海外渡航に際しては念のためにスワブにしておくほうが無難でしょう
なお、中国渡航に関しては、指定医療機関に手を挙げていませんので、当院では現時点で中国渡航のためのPCRは致しませんので、よろしくお願い致します

陽性とでたらどうなりますか?

当院では自費PCRとはいえ、医療行為としてPCR検査を行っています。陽性と出た場合、医師が保健所の通達、患者さんへお電話でのフォローなどしております。陽性の判定が認められず、再検査などをしていただく必要もありません。無症状で受けて頂いた後に、症状が出た場合、それも含め保健所に通達いたします。報告書類などは当院で行います。患者さんにしていただくことは、待機と電話に出ることです。

当院で現在委託している業者は東京都に提出されている業者から選定しており、タカラバイオ社のものと、ロシュダイアグノティックス社の機材によるリアルタイムPCRとなっております。17時までの検査で当日結果判明しています。
使用している検査試薬や、検査会社によって価格の違いがあると考えます。仮に判定が保留・再検査となった場合でも費用は1回分ですのでご安心ください。

当院の電話ののち、保健所より連絡があります。無症状であれば10~14日間の自宅待機となる可能性が高いです。同居者含め、濃厚接触者がいるかどうかも聴取いたします。

 

コロナ感染後、治癒したとされたが、PCR陰性を確認したほうがいいのか

PCRは上記のようにウイルスのRNA断片を探し出し、増幅させて判定しますので、治癒後も1.5か月くらい検出されることがあります。もちろん断片がなくなる方もいますが、治癒後に再陽性となった方も臨床的にこのパターンであると判定した場合、特に保健所に報告はしません。
ですので、治癒後にすぐ会社よりPCR陰性証明を推奨されても、また出る可能性があるということです。

よって治癒後に複数回PCRをする意義はあまりないと考えたほうがいいでしょう。しかし、会社から指示があるなど、諸事情にて陰性を証明したいとのことであれば、その旨を必ず事前に教えてください

もちろん変異したコロナウイルスの可能性は0ではないので、有症状の方は臨床状態を照らし合わせて検討する必要があります

予約時間について

当院では予約を優先しています。PCRのご予約も同様、なるべくお待たせせず、早くお帰りいただけるようにいたします。15分の予約枠には2人までしか入れず、予定通りであれば、待合、診療室、半個室でわけるようにしています。よって、あまり早く受診されたり、遅れすぎると密になってしまうので、可能なかぎり時間通りきていただけるとありがたいです。もちろん遅れたとしても、診察させていただきます(9月23日より、さらに工事で部屋を分けました)有症状の方には事前にご連絡いただくようお願いしており、時間的空間的に分けております。予約の方を優先的に診療できるようには配慮しておりますが、結果用紙の受け取りの方や、結果説明などの方が当日受診される場合もありますので、その点はご了承下さい。
 またお持ち帰りで、自宅を採取できるキットもございます。お名前には必ずカタカナでフリガナをふっていただき、電話番号、生年月日および年齢・住所を記載お願いします。持参の際は、指定の封入方法で、ご持参ください。結果は他の方同様、メールいたします。証明書が別途必要な方は、その旨を事務にお伝えください。結果用紙および証明書の郵送ご希望の方は、封筒もお渡しします。お子様などで検査したい場合でもお持ち帰りで対応可能です
 予約いただいた時点で発熱が判明している患者様などはお電話で時間を変更するか、その時点で不可能と判断した場合はお断りさせていただく場合があります。(予約フォームからは発熱患者様はご予約いただけない旨を記載していますが、たまにあるため)

なお当院で行った無症状の方のPCR検査の陽性の方は現在のところ、1%未満でした。唾液の採取も別室で行い、終了後はアルコールで除菌の上、風通しを良くしています。皆さまにマスクをしていただいており、もし持参がなければマスクを無料でお渡ししておりますので、お取りください
踏み込み式のアルコール除菌台もありますので、こまめに除菌いただければと思いますアルコールは十分な濃度のものを使用しています

企業における発熱した職員の取り扱いについて

企業において社員・職員が発熱した場合どのように対処するべきか。現状で新型コロナウイルスに関して、まだまだ不明な事が多く、いつまで休ませるべきか、接触者の扱いをどうするべきかは非常に悩ましい問題です

新型コロナウイルス感染患者の退院基準は、以前では2回のPCRにて陰性を確認することが必須でしたが、現在では、PCRを行わずとも、発症から10日程度で、他者への感染リスクが低くなるとの知見から、発症日から10日経過し、かつ、症状軽快(解熱剤を使用せずに解熱し、かつ、呼吸器症状が改善傾向)から72時間経過した場合となっています。

つまり怪しい人の場合で、PCRを受けずに安全と判断できるのは、上記の期間自宅待機するばよいと考えられます

無症状保菌者の場合でも、10日間の経過観察で退院できることから10日間待機後に出社は可能であると判断できます。

Natureに掲載された、COVID-19のウイルス学的評価を調査した研究では、発症から8日目まではウイルス培養が陽性になるものがあった一方で、9日目以降で陽性になったものはなかったようです
https://www.nature.com/articles/s41586-020-2196-x
発熱した時点に目が向きがちですが、SARS-CoV-2の感染性は、発症前の感染の割合が高いことが分かっています
濃厚接触者は厚生労働省によると発症2日前までなのですが、発症4日前に接触した人が発症している例も散見されています。むしろ発症前の人からの感染が、感染者の45%をしめているというデータもあり、実際に発熱や咳などがある方だけでなく、発症前の無症状期に感染を拡大させている可能性があります。
濃厚接触者の定義は実は各国で異なっていて、台湾などは早期から比較的長めに設定していました。
おそらく濃厚接触者の定義に当てはまらない、感染疑い濃厚の接触者が一定数検査できずにいると思います

無症状の時点で隔離することは不可能ですので、基本的に1人1人が予防策を徹底すること、上記のとおり復帰させたあとも、4週間程度は衛生対策をする必要があります。マスク着用、手洗いの徹底、健康状態確認・検温などしっかり行いましょう
 

イソジンはどうなんですか?

大阪府立病院機構・大阪はびきの医療センターで新型コロナ感染症患者の軽症41名にポピヨンヨードを含むうがいを1日4回行ったところ、唾液のウイルス陽性頻度が低下したとのことでした。毎日PCRをしたようですが、単なるうがい患者では、1日目は68.8%、2日目は75%、3日目は56.3%、4日目は40%だったのに対して、ヨードうがいをした人たちはそれぞれ56%、48%、36%、9.5%だったようです。

この件に関して、数が少ないことと、ヨードの影響で偽陰性になっている可能性があると思います。
当院で判定が再検査となった方で、コーヒーを事前に飲んでしまった方が目立ちました。結局陰性になりますが、直前に内服や飲食をすると影響があります。うがい薬もそういった可能性もあるかもしれません。

ただ、妊婦さんや甲状腺の病気があるかた、アレルギーの方を除いて、うがいをすることは決してわるいことではないので、やっていただければいいのではないかと思います。
これから2000人でやるみたいなので、それを結果も待ちたいです。
 

プール方式とは何ですか?

当院では個別の検体をPCR検査に回しており、プール方式では行っていません。リアルタイムRT-PCRによる検査です。
 プール方式の場合、5人などの唾液を混合して検査し、陰性であれば全員陰性、陽性が出れば、再度個別に回すという方式をとっており、結果の判定は陽性者が出た場合、そのグループはもう一度検査をした後の判定になるため時間がかかります。一度に数人分の検体を混合することから、PCRの回数が減り、低コストでの検査が可能なようです。世田谷区ではPCRの一人当たりのコスト削減のために導入されていますが、検査の信ぴょう性などについても議論の余地があると思います。