03-6276-6233 ✉shinjukunaika.contact@gmail.com
このページでは新型コロナウイルスに関するよくある質問について掲載しております。
Q1:PCR検査と抗体検査 抗原検査はなにが違うんですか?PCR検査の種類は?
A: 当院では2種類のPCR検査があります。
今感染しているかどうかを調べる → PCR検査 抗原検査
過去に感染したか調べる → 抗体検査(感染後抗体定量)
ワクチンで抗体が付いたか調べる → 抗体検査(S抗体定量)
PCR検査:リアルタイムRT-PCR検査は最も信頼度が高い。時間がかかるので、基本的には大規模な専用検査室などで行う。NEAR法PCR検査は13分で結果が出るが、感度・精度の点ではリアルタイムのほうが信頼性が高い。無症状・渡航用などで使用します。
オミクロン株であるかどうかは、リアルタイムRTPCR法で、陽性者の検体に対して依頼先の検査機関で行うことができるようになりました(12月27日時点)
抗原検査はコロナに感染している人に認められるタンパク質を判定します(ウイルスそのものを見ているのではない)。陽性であれば、PCRを受けずともコロナに感染していると判定できます。陰性の精度はPCRより劣ります。10分で結果が出ます
PCRは特有の遺伝子の一部分を見つけ、その部分を切り取り増やして判定します。当院で採用しているPCRは2種類で、Real time RT-PCR法とNEAR法です。他にもさまざまな種類のPCRの方法があります。海外の国に入国する事の要件になっていることも多く、一部の手法のPCR検査や、抗原検査は世界的にその点では認められていないことがあります。NEAR法という簡易PCR検査、13分で結果が判明することから、証明書の発行もその場で可能となります。Realtime法でなければならないのかどうか各国により異なるため、事前に各自でご確認ください。
コロナに感染しているかどうかについては、抗原検査、NEAR法のPCR検査、リアルタイムRTPCR法のどれでもわかりますが、感染している人がオミクロン株かどうかについては、リアルタイムRTPCR法のみとなります。
抗体検査は基本的に過去の感染を疑う人に行います。簡易キット(+か-かだけの判定)ですと、感染後でも割と早期に反応しなくなっているようです。よって、感染後に抗体を検査する場合には、感度100%のロシュ製抗体検査をお勧めしています。きちんとした定量検査であれば感染後の方で6か月経過しても98%抗体が残存しているとの報告もあります。
Q2:PCR検査の料金は。結果はいつでますか 報告はどうなりますか
A:12月8日~価格を改定しました
◎リアルタイムRTPCR検査(唾液PCR検査およびスワブによるPCR検査) 19800円 税込
結果報告時間 12時までの検査 おおむね17~19時
17時30分までの検査 22~24時頃(まれにある再検査を除く)
証明書お渡し(原本) 翌日の9時30分以降 土曜日は9時~12時 日曜は不可
証明書メール添付 PDF形式。別途2000円で当日中。
◎NEAR法PCR検査(スワブのみ) 22000円税込
結果報告時間 15分~30分後
証明書お渡し(原本) 即時
◎定性抗原検査(スワブのみ)10000円税込
結果報告時間 15分後
証明書お渡し(原本) 即時
◎証明書 日本語 1000円税込 英語 3000円税込
以下は当院の委託先である東京衛生研究所から抜粋 リアルタイムRTPCRについてです
検査はタカラバイオ社新型コロナウイルス (SARS-CoV-2 Direct Detection RT-qPCR Kit)を使用します。同キットを用いた遺伝子検査方法は、国立感染症研究所の病原体検出マニュアルに 基づく方法との比較実験において陽性一致率・陰性一致率共に100%であることが確認されています。 PCR装置は、同キットとの反応性が確認済みであるタカラバイオ社最新リアルタイムPCR装置(CronoSTAR™96 Real-Time PCR System (4ch))を使用します。
Q3:唾液 鼻咽頭スワブはどっちがいいですか
A:どちらを選択してもよいです(海外渡航は例外あり)
唾液でも鼻のごしごしでもどちらも感度は良好です。鼻腔によるものは、口腔内の環境には左右されませんので、異物混入などがない点は良いと考えます。海外渡航に使用する方は綿棒でゴシゴシスワブした検体でないと認められない場合があるので注意してください。
リアルタイムRT-PCRであることと、業者が使用している機械と、試薬がきちんとしていていることが重要と思います(ロシュ製コバス タカラバイオ サーモフィッシャーなど有名どころ)大変安価なものでは、厚生労働省の認可試薬リストにないものを使用している場合もあります。
いままで広く新型コロナウイルスのPCRの精度については、感度70%、特異度99%程度と言われてきました。これは初期の小規模な研究結果に基づいているものでした。しかし、北海道大学大学院医学研究院の豊嶋教授らのグループが2000例を対象に、世界最大の症例数で唾液と鼻咽頭ぬぐいによるPCR検査の診断精度の比較を行った結果、感度 約80-95% 特異度 約99.9%以上と推定され、従来考えられていたよりも高い精度があることと考えられます。特に特異度99.9%とすると、偽陽性はいままでの想定よりもかなり少ない事になります。
Q4:陽性とでたらどうなりますか?
A:当院から保健所に通達します。患者様にも速やかにご連絡します。
<症状のある方>
発症日から7日間経過し、かつ、症状軽快から24時間経過している場合、8日目から療養解除を可能とする。
ただし、現に入院している場合には、発症日から10 日間経過し、かつ、症状軽快後72 時間経過した場合には11 日目から療養解除を可能とする。
<無症状の方>
検体採取日から7日間を経過した場合には8日目に療養解除を可能とする。
加えて、5日目の検査キットによる検査で陰性を確認した場合には、5日間経過後(6日目)に療養解除を可能とする。
Q5: コロナ感染後、隔離期間が終わりました。PCR陰性を確認したほうがいいですか?
A:不要です。
PCRは上記のようにウイルスのRNA断片を探し出し、増幅させて判定しますので、治癒後も1.5か月くらい検出されることがあります。もちろん断片がなくなる方もいますが、治癒後に再陽性となった方も臨床的にこのパターンであると判定した場合、特に保健所に報告はしません。
ですので、治癒後にすぐ会社よりPCR陰性証明を推奨されても、また出る可能性があるということです。
よって治癒後に複数回PCRをする意義はあまりないと考えたほうがいいでしょう。しかし、会社から指示があるなど、諸事情にて陰性を証明したいとのことであれば、その旨を必ず事前に教えてください
もちろん変異したコロナウイルスの可能性は0ではないので、有症状の方は臨床状態を照らし合わせて検討する必要があります
Q6:PCR検査はどれくらい時間がかかりますか?(滞在時間)
A:なるべくお待たせせず、早くお帰りいただけるようにいたします。およそ10分程度ではお帰りいただけるように努めています。NEAR法では結果が出るまで最速13分ですので、証明書も併せて2-30分をみていただくとよいと思います。なお、リアルタイムの外注PCRではオミクロン変異株の特定が可能ですが、抗原検査およびNEAR法では株の特定はできません。なおNEAR法は自費となります。
Q7:検査をうけるタイミングはいつがいいでしょうか
A:症状があれば12時間経過した後で。接触後は少なくとも2日は待ちましょう。
新型コロナに感染して、症状を発症するまでには1~5日とかなり個人差があります、多くは2~4日で発症します。感染者との接触直後で検査をしても、検査を受けるタイミングとしては適切でない可能性があります。
唾液に関して言えば、症状がある場合は発症してから9日以内まで保険適応されていることからも、その期間が受けるべきタイミングといえるでしょう。(もちろん医師が必要と判断した場合もそうですが)
一方で、無症状の方については無症状であるが故に、受けるべきタイミングの判断は困難です。
。
Q8:変異種は検査できるのか
A:変異種にかぎらず新型コロナウイルス感染症であれば検出可能です。
従来型・インド株やイギリス株の判別には対応。それ以降は国内は沈静化しています。オミクロン株についても陽性であることは判明します。現時点で首都圏の陽性はほぼオミクロンですので、変異株検査は不要と考えられておりますが、基本的にデルタのほうが重症化しますので、デルタ株の変異については追跡しています。現在オミクロン株にほぼ置き換わっているため、重症度の高いデルタ株を判定するべきと考えられるため、デルタ株の試験を追加で行っています。
Q9:症状があるのですが、これは公費(無料検査)になりますか?
A:医師が診察を行い、最終的な判断をいたします。おおむね下記の症状を参考にします
(強く疑う症状)発熱・咳・倦怠感・味覚または嗅覚の消失
(しばしばある症状)喉の痛み 頭痛 下痢 眼の充血または炎症
なお無症状でも、濃厚接触の疑いがあれば公費となる場合もございます。
なお検査代金は公費となりますが、診察代金や処方箋は保険診療(1-3割負担)となります(2-3000円程度)。Realtime法による検査で公費にて行います。NEAR法では自費となります。
通常診察・リアルタイムRTPCR・抗原検査などの予約