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尾道から船に乗って、瀬戸内海の離島でアートとキャンプ
アートキャンプのテーマは「十字路」
2025年は福島第一原発事故から14年が経ち、2023年の原発処理水の海洋放出や、2024年の能登半島地震などを通じて、自然災害が多発する日本の原子力エネルギーのあり方が再び注目されています。そして広島・長崎への原爆投下から80年という節目を迎え、私たちは改めて原子力が持つ可能性と危険性を深く考えるべき十字路に立っています。本企画では、芸術の視点から戦後日本が核と原子力にどのように向き合ってきたかを振り返ります。その上で、原子力の平和利用に対する安全性やリスクを問い直し、持続可能で安心して暮らせる未来を築くためにはどのようなエネルギー政策が必要なのかを幅広く議論します。離島で自然環境に没入するキャンプをとおして、より身体性のともなった芸術体験を目指します。

ART CAMP MOMOSHIMA 2025

日 時
 2025 年 5 月 24 日(土)10:00 -21:00 

企画展は7月20日(日)まで土日のみ公開 10:00-17:00

会 場 ART BASE 百島/ グラウンド(広島県尾道市百島町1440、他施設 3ヶ所)


入場料 1,500円(高校生以下無料)常設展、企画展への入場料で、併せて「ART CAMP MOMOSHIMA 2025」にご参加いただけます。

 イベント参加申込み

2025.05.24 sat

10:00 - 21:00

米谷健+ジュリア
健は元金融ブローカー、ジュリアは元大学の歴史学者という異色のアートユニット。京都府在住、有機農業も営みつつ制作活動を展開。主に環境問題をテーマにした大規模インスタレーションで知られる。2009年ヴェネチアビエンナーレ(豪州代表)、2013年シンガポールビエンナーレ、2015年オーストラリア国立美術館にて個展、2019年MAMコレクション009森美術館、2020年角川武蔵野ミュージアムで個展、Gangwon Triennale2024韓国など。

柳幸典
1993年ヴェネチア・ビエンナーレのアペルト部門受賞。犬島プロジェクト「犬島精錬所美術館」(1995-2008年)の着想に始まり、韓国の安佐島プロジェクト(2018-)を具現化。2012年瀬戸内海の離島で「ART BASE 百島」を立ち上げる。近年の主な展覧会は、2018年シドニー・ビエンナーレ、2021年ディルイーヤ・ビエンナーレ など。現在、イタリアのミラノにあるピレリ・ハンガービコッカにおいて、ヨーロッパ初の大回顧展「柳幸典展:ICARUS」を開催中(2025年7月27日まで)。

渡辺真也
1980年静岡県生まれ。ニューヨーク大学大学院修士課程修了後、アートキュレーターとして国民国家に焦点を当てた国際美術展をアメリカ、スイス、ドイツ、日本などで開催。ベルリン工科経済大学で4年間教鞭を取る傍ら、ベルリン芸術大学博士論文「ヨーゼフ・ボイスとナムジュン・パイクのユーラシア」を完成させ、日本に帰国した。テンプル大学講師。美術史博士。

山本昭宏
神戸市外国語大学准教授。1984年、奈良県生まれ。 博士(文学)。主著に『大江健三郎とその時代』(人文書院、2019年)、『核と日本人』(中公新書、2015年)、『戦後民主主義』(中公新書、2021年)、『変質する平和主義』(朝日新聞出版、2024年)

トークイベント百代の過客vol.5

  アトミック・クロスロード

 登壇者
山本昭宏(歴史学研究者、神戸市外国語大学准教授)
米谷健+ジュリア(現代美術家/無農薬農家)
渡辺真也(映画監督/インディペンデント・キュレーター)

 14:00-17:00

Live.
メディアアートパフォーマンス

 18:00 – 21:00

切腹ピストルズ
切腹ピストルズ 又の名を江戸一番隊  全国に隊員三十人弱、和楽器の神出鬼没路上演奏を得意とし、町・村おこし、祭、ライブハウス・ナイトクラブ、芸術祭、デモ、神社仏閣、小学校から介護施設、山中に海上・・・老若男女が同じ場所で熱狂する状況を作る。近年ではニューヨーク、ロンドン、パリなど海外にも出没。平行して民俗研究、農工商(雪駄・がま口・野良着・大工・意匠)、尺八指導など各々が展開。自称「ニホンオオカミの残党」。大紋は丸一。出囃子は「一丁入り」。通称「やかまし囃子」。

河合政之
1972年大阪生まれ、東京在住。情報化社会やメディアの本質についての考察・批判から哲学や 政治に対するラディカルなビジョンを提示する独自のスタイルで映像作品を制作。映画、現代 美術、パフォーマンス、メディアアートなどのジャンルにとらわれず、探求的な手法と活動を 展開。その作品は30カ国以上で展示されている。

O.A 花コージルウ&コロ
百島在住の4人組による ライブパフォーマンス

DJ Keep Afloat
音楽と芸術のイベント「borderless」を主催するテクノDJ。大阪を拠点に関東のレイブや台湾、東京での音楽イベントに出演。実験音楽団体「Visulize Invisible」に所属。

企画展示「アトミック・クロスロード」

2025年5月24日(土)ー  7月20日(日)
開館時間 土、日 10:00 - 17:00   

 
〒7220061 広島県尾道市百島町1440
NPO法人ART BASE百島
以下のマップをご確認ください。
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Q. 車で百島に入れますか?
百島への車の乗り込みはご遠慮いただいております。(島内に駐車は出来ません。常石港の無料駐車場または尾道港最寄りの有料駐車場をご利用ください)
Q.船にはどこからのりますか?
新幹線または飛行機をご利用の場合、福山駅または広島空港からJRで尾道駅へ。徒歩2分の尾道港よりフェリーまたは高速船をご利用ください。(¥780/片道)
百島へは定期船の利用になるため、混雑時には乗船できない場合があります。混雑時には次便まで一時間以上お待ちいただく場合があります。時間には十分余裕をもって行動してください。定期船が運行しない時間帯は、尾道や常石へ戻れません。百島宿泊の予約は先着順になりますのでご了承ください。
Q.自転車で入れますか?
フェリー、高速船に自転車を載せられます(有料)。島内は指定駐輪場がありますので予約時にお知らせください。)

Q. 会場内で個人テント、サンシェード、タープ、パラソル等は使えますか?
ご予約をいただいた方のみテントの持ち込みは可能です。サンシェード、タープ、パラソル等はご遠慮いただいてます。
Q.会場内でシートやイスは使えますか?
イス、テーブルは設置にしてありますのでご自由にご利用ください。シートはレンタルできます。

Q. ビンや缶類の持ち込みは出来ますか?
ビン・缶類の会場内持ち込みは禁止です。クーラーボックスに入れての持ち込みもできません。この他持ち込み禁止物については注意事項にてご確認ください。
Q. 夜は何時まで自由行動できますか?
会場の近隣には民家もありますので、イベント終了後に大きな声で騒ぐなどの迷惑行為はお控えください。
またグラウンドの照明は深夜0時には消灯します。各テントのランタンなども合わせて消灯してください。
持ち物・服装の注意事項
靴:メイン会場は野外(グラウンド)のため、汚れてもいいスニーカーなどでお越しください。
服装:イベントやキャンプは夜遅くまで野外に滞在することになります。昼夜の寒暖差もあるため、防寒着は各自ご用意ください。また都会とは違い、虫も多く生息していますので、肌の露出にはご注意ください。
ライト:キャンプ時にあると便利です。夜になると会場内でも暗い場所があります。
モバイルバッテリー:会場内では充電できる場所がありません。スマホ充電用にモバイルバッテリーがあると安心です。
タオル:キャンプ宿泊をされる方は、タオルをご持参ください。グラウンドのレンタルシャワーをご利用の際に便利です。

アクセス / Q&A

Q. キャンプサイトにトイレ・シャワーはありますか?
あります。数に限りがありますので、周囲へ配慮の上でご使用ください。
Q. キャンプサイト内での食事はどうしたらいいですか?
グラウンドでフード出店がございます。朝食販売もあります。火器の使用、火気器具等の持ち込みは禁止しております。
Q. 展示を見に行くとき、テントは置いたままでもいいですか?
はい。テント内に貴重品は置かず、必ず各自の責任で保管・携帯して行動してください。盗難・紛失については責任を負いません。
Q. ゴミは捨てられますか?
会場内に指定のゴミ箱がありますので分別のご協力をお願いします。
Q. どのような虫が生息していますか?また予防対策は?
ハチやハエ、野ダニ、蚊、 ムカデなどの虫が生息しています。
未然に開催前に会場内を回り巣の除去など予防対策はしますが、自然に囲まれた会場では、ご自身での注意も必要となります。肌に密着する衣類を着るなど、肌の露出、衣服内への侵入を防いでください。自然に囲まれた会場では、予期しない虫刺されなどにも注意が必要です。虫刺され予防の薬など事前に用意ください。
虫に刺されたら……傷口を流水でよく洗い流す。針が残っている場合は、そっと抜いて傷口から毒をしぼり出す。口で吸った場合、毒は必ず吐き出しましょう。 抗ヒスタミン軟膏などを塗り冷やしてください。
※息苦しさや口の乾き、冷や汗、めまい、血圧低下、しびれ、嘔吐、じんましんなどのショック症状が現れた場合は、スタッフにお知らせください。

Q. 喫煙ルールはどうなっていますか?
場内禁煙です。喫煙時には、所定の喫煙所をご利用ください。
Q. ペットを連れて行ってもいいですか?
会場内へペットを連れての入場はできません。

原子力をめぐり、戦争や表現に関わる識者・芸術家を招いたトークを開催します。

宿 泊
・レンタルテント
(数量限定)1名5,000円(寝袋、ランタン付き / 小学生以下半額)
(2〜4名用テント)20張/ (4〜8名用テント)5張
・持ち込みテント1張3,500円
(場所に限りがあります。先着順)

(キャンプサイトの閉場時間は翌11:00まで)

食 事 飲食出店あり

主 催 NPO法人ART BASE百島
助 成 公益財団法人花王芸術・科学財団、小笠原敏晶記念財団

昼は島内をめぐるアート展示とトークセッション、
夜は終船後の静かな島で、一夜限りのライブパフォーマンス。

夜のライブは島内宿泊の方のみ最後までご参加いただけますのでキャンプ泊推奨です。
船の最終便は尾道行き18:29、常石行き20:05です。
以降は翌朝まで島から出ることができませんのでご注意ください。

サウンド・システム:最高音響

★企画展示「アトミック・クロスロード」の展示では、切腹ピストルズとのコラボパフォーマンス映像の上映、ヴィデオ・フィードバックの手法を用いたVideo Feedback Configuration No.18 Generator Cubeを展示予定。

本展ではウランガラスを素材とする米谷健+ジュリアの《大蜘蛛伝説》、アメリカの水爆実験にさらされてビキニ環礁に沈んだ戦艦「長門」を作品化した柳幸典による《Nagato》シリーズの新作を展示。河合政之と切腹ピストルズのパフォーマンス上映と展示も行う。