商業都市クレーンサイトのはずれにある、かの有名な富豪「ヌーキ=ローレンベーテル」邸
最近、この邸宅に関するこんな噂が世間を賑わせている。
「あの館に入ったものは全員神隠しにあい、二度と外へ出れなくなってしまう。」
今まで何人ものオカルト研究家、心霊学者、ライターなどがその館に足を踏み入れた。しかし、1人として帰ってきたものはいなかった。
館の主であるローレンベーテル氏自体もほとんど外には出てこず、その姿を見たものは近所でもごく僅か。
あなたは熱心なオカルトファン。そんな館の噂を聞きつけ、「神隠しが起こる」とされる不思議な館の真相を確かめるべく、ローレンベーテル邸へと向かう。
アポなしの突撃取材を快く引き受ける執事と思われる女性。
足を踏み入れるあなた。
その直後、無慈悲にしまる入り口のドア。
嗄れた老紳士の声が、館の中に響く。
「又現れたな、根も葉もない噂を聞きつけた愚か者よ。望み通り、神隠しにあうがいい。」
足を踏み入れたその瞬間から、”ゲーム”はスタートしていた。