辺境の島に映画館を
——こどもたちの夢と未来を照らすスクリーン
この島のこどもたちは、封切り映画を観ることがありません。
新作映画が話題になっても、それは遠い世界の出来事。ここでは「しかたのないこと」として受け入れられてきました。
確かに、この島には「しかたのないこと」がたくさんあります。交通の不便さ、都市のような娯楽の少なさ。しかし、そんな環境の中でこそ、たくましく生きる素敵な島の人々がいます。
けれども、「しかたのないこと」をそのままにしていていいのでしょうか。こどもたちが新しい世界に触れる機会を増やし、夢を広げることができる時代です。
願わくば、この島で映画を観る文化を根付かせたい。映画を通じて、こどもたちが感性を磨き、表現力を身につける。やがては、新作映画の試写を島で行えるような発信力を育てることができたら——。
こどもたちが、「次はどんな映画を観よう?」とワクワクしながら上映作品を選ぶ。そんな日が来ることを夢見ています。
ロードショー映画を届ける、ちいさなちいさな島の上映館。
これは、ひとつの夢かもしれません。けれど、夢を語ることから、未来は始まるのです。
島想会