● 自律神経に特化した施術
当院は、自律神経の乱れによる不調に焦点を当て、
西洋医学・東洋医学の双方の視点を踏まえて施術を行っています。
● 当院が考える自律神経の乱れの原因
自律神経の不調は、単にストレスや生活習慣だけで起きているわけではありません。
当院では、「背骨が本来の動きやリズムを失った状態」が大きな要因になっていると考えています。
背骨は、
・日常生活の衝撃
・姿勢
・過去のケガ
・精神的負荷の蓄積
などにより、特定の部位が固まりやすくなります。
特に、強い恐怖や精神的ショック、または強い痛み・負担がかかった経験があると、身体は無意識にその部位を守るようになり、トラウマのように固着する反応 を残すことがあります。
この固着が続くと——
・背骨の動きが偏る
・背骨周囲の筋が常に緊張する
・呼吸や姿勢が乱れやすくなる
・神経の切り替えがスムーズに働かなくなる
といった連鎖的な変化が生じ、自律神経のリズムが乱れやすい身体になります。
強い刺激で無理にゆるめようとすると防御反応で逆に固まる場合もあり、繊細な調整が必要になります。
当院の施術は、この「背骨の固着をそっとほどく」ことを大切にしています。
● 背骨と手足から、やさしい刺激で深部へ働きける
背骨は自律神経(交感神経)の通り道にあたり、
当院で使用する手足のツボは全身の調整ポイント(特に副交感神経)として働くため、軽い刺激でも身体内部に変化が波及しやすいのが特徴です。
よって当院では太い鍼を多数深く刺すなどの強刺激には頼りません。
ごく浅く鍼をして、特殊な操作を施します。(ここが弱刺激でも深部にまで波及させられるポイントです。)
これに背骨沿いの反応点と手足のツボを組み合わせることで、神経系と経絡の双方に深くアプローチします。
● 一人ひとりの体質・反応に合わせたオーダーメイド
脈、呼吸、筋の張り、皮膚の反応などを総合的に確認し、その日の状態に合う刺激だけを厳選します。
「強く刺激すればするほど良い」という考え方ではなく、
必要最小限の刺激をじっくり与えることで最大限の変化が出るように設計しているため、過敏な方・初めての方でも安心してお受け頂けます。
● 特に向いている方
当院のような アプローチが向いているのは、次のような方です。
・背中、肩、首が常に張りやすい
・過去に強い恐怖や精神的なショック(近しい人の死など)を経験してから調子が揺らぎやすくなった
・強刺激の施術で逆に悪化したことがある
・呼吸が浅く、睡眠が浅い日が続きやすい
・ストレスが胃腸に影響しやすい
・緊張しやすく、低気圧・気温差の影響を受けやすい
・ぎっくり腰がクセになってる
・症状はあっても、病院では「異常なし」と言われがち
これらはすべて、背骨の固着や自律神経の切り替えの弱さが背景にあるケースが多く、
強い刺激ではなく「やさしい調整」で変化が出やすいタイプでもあります。
● 治るまでの期間や過程の変化
自律神経の乱れは、症状よりも「回復力の低下」が根本にあることが多く、体質や生活環境によって必要な期間は大きく異なります。
施術間隔は詰め過ぎても空けすぎても良くないため、当院では1〜2週に1回ペースでの施術間隔を基本としています。
仮に2週に1回施術とした場合は1ヶ月に2回、約3ヶ月前後で6回となります。
6回施術で明確な変化が出ることが多いため1つの区切りとし、
概ね満足であれば一旦卒業、もう1歩改善したいのであれば、
どの段階までの治癒を希望するのか、などゴール目標を相談しながら施術をしていきます。
お試しのつもりで1〜2回受けて頂くのも問題ありません。
以下のような流れで変化する方が多い印象です。
1〜3回:
睡眠の質や呼吸の深さが変わり、身体の力みが少し抜ける。
症状そのものより「整ってきた感覚」が先に現れることが多い時期です。
3〜6回:
背骨の硬さや手足の冷えなど、慢性的な状態に変化が出やすくなります。
自律神経のリズムが安定してきて、波があっても戻りが早くなります。
6〜12回:
体調が上下しながらも、良い状態が長く続くようになり、症状の根本部分が改善していきます。
「無理をしても崩れにくい」「疲れても寝れば戻る」など、回復力そのものが強まる段階です。
もちろん、症状の重さや生活環境によって個人差があるので、上記の限りではありません。