ループイフダンのスイスフランのスプレッドは米ドルの2倍
地金よりも安全性が高い通貨として人気なスイスフランですが、一つだけ資産運用する上で注意すべき点があります。
それは、スプレッドの高さです。
スプレッドとは売買手数料の一種であり、売買手数料無料を謳う業者であっても、通貨の売買に必ずスプレッドは払う必要があります。
スイスフランフランのスプレッドですが、残念ながら米ドル/円の通貨ペアの二倍という高さとなっています。
具体的には、2019年9月23日現在のスプレッドは米ドル/円が2.0銭(1,000通貨)、スイスフラン/円は4.0銭(1,000通貨)となっています。
スイスフラン/円の通貨ペアで売買する度に、1,000通貨ごとに4.0銭というドル/円の倍の手数料を支払わなければなりません。
スイスフランはマイナス金利だからループイフダンでの取引時にはスワップに注意
ループイフダンを利用してスイスフランで資産運用する際に、もう一つ注意すべき点があります。
それは、スワップです。
スワップとは、金利が低い通貨を売って金利が高い通貨を購入した場合に金利差に応じてお金を毎日貰える仕組みです。
逆に、金利が高い通貨を売って金利が低い通貨を購入した場合は、金利差に応じて毎日お金を支払わなければなりますはん。
さて、日本の金利はゼロ金利で非常に安い金利です。
このため、円を売って他国の通貨を購入する資産運用をする場合は、基本的にはスワップを貰えます。
ところが、スイスフランの金利は“マイナス0.75%”というマイナス金利であるために、円を売ってスイスフランを購入する資産運用をすると、スイスフランを保有している間、スワップを支払うことによる損失が毎日発生することになるので、注意しましょう。
しかも、スイスフランは米中貿易戦争が影響して多くの人が資産保護のためにスイスフランを購入しているから上昇圧力が高まっています。
スイスフラン高はスイスの輸出企業などに悪影響であるために、スイス当局はマイナス1%程度まで金利を更に引き下げてスイスフラン安にすることを検討しています。
つまり、さらに支払うスワップが増える可能性があるということなので、ループイフダンを利用してスイスフランで資産運用する場合は、スイスの金利政策には常に注意しておきましょう。