ソーシャルレンディングみんくれ事件とは

みんくれ事件とは、ソーシャルレンディング業者の「みんなのクレジット」が投資家の資金を約31億円奪い取るという業界における最悪の事件です。
以下が事件のあらましの前半です。
・2016年4月
みんなのクレジット(代表・白石伸生)がサービスを開始します。
・2016年10月
キャッシュバックキャンペーンや高金利(14.5%)で投資家の注目を集めます。その後、ローンの成立が15億円を突破します。
・2017年3月
関東財務局より行政処分を受けます。内容は「貸付が親会社グループに集中している」、「投資家への返済を他ファンドの資金から充当している」、「担保内容が不明瞭」などです。
・2017年4月
代表が「白石伸生」から「阿藤豊(白石伸生の部下)」に交代します。
・2017年8月
東京都産業労働局より行政処分を受けます。
・2017年9月
投資家がみんなのクレジットに訴訟を起こします。
 

みんくれ事件のあらましの続き

・2017年12月
みんなのクレジットが貸付先のテイクオーバーホールディングス(代表・白石伸生)に訴訟を起こします(自作自演)。
・2018年2月
みんなのクレジットが貸付先に対する債権を債権回収会社に1億円(97%OFF)で譲渡します。実質的に投資家の投資資金の未償還が確定します。

ソーシャルレンディングみんくれ事件の実態

みんくれ事件を簡単に説明すると、甘い言葉を並べて個人投資家から1年足らずの間に40億円を越える資金を集めます。その内、約10億円は投資家への償還に使い、残りの30億円は白石氏が経営する親会社グループに融資します。また、投資金の多くが白石氏の個人的な借入の返済に充てられていました。
みんくれ事件の背景には、以下の状況を見抜けなかったことがあります。
・投資金がどの貸付先にどのくらい流れているのか。
・担保の内容にどの程度の保証価値があるのか。
・投資家への償還の原資がどの資金から充てられていたのか。

ソーシャルレンディングは匿名組合契約になっているため、貸付先などの情報に非公開部分が多くあり、個人投資家では実態を把握できないことが否めません。慎重な投資家でも気付くのは至難の業になっています。

また、初期の段階では、信頼性の高いメディアでもみんなのクレジットが紹介されていたため、個人投資家が信頼してしまうのは致し方ない面があります。

ソーシャルレンディングも投資である以上リスクが必ずあるため、複数の事業者に分散投資をするなど、個人投資家も自身でリスク回避を図ることが重要です。

実際の投資前には、ソーシャルレンディング・ラボなどの大手(かつ、信頼できる)メディアをよく参照し、情報収集を行うように徹底してください。
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