製品やサービスなどへの評価アンケートを実施した際、日本人へのアンケート実施結果というのは世界的に見て低評価になるそうです。
日本人は評価基準が厳しいのでしょうか?
一面でそうとも言え、違うとも言えます。
日本人の回答は「可も無く不可も無く」つまり「ふつう」より少し良い、という回答が多くなるのだそうです。
回答が中央によるという表現のされ方をします。
また一般的に「非常に満足」「とても良い」などのような満点評価に対してとても重い価値を置く傾向があるようにも思います。
よほどの事が無ければ極端な表現で満点であると評価することは、あなた自身もあまり無いのではありませんか?
これは日本文化の特性がよく表れている例でしょう。
つまり、断定的に良い、悪いと決めつけることへの抵抗感が日本社会全体の文化としてある、ということではないでしょうか。
例えば「特に不満は無い」場合、多くの人が「普通」と答えるでしょう。
しかし欧米圏ではこの考え、評価のくだしかたは理解されません。
「不満がないなら満足じゃないか」と言う風に考えるのです。
これは国柄、文化の違いと言えるのではないでしょうか?
グローバルなアンケートを実施した際はこのようにそれぞれの文化特性も回答者属性の一つとして考慮し、単純比較することは避けるべきです。
あるいは国内でも、地方によっての習慣の違いから、アンケート結果に顕著な違いが表れるかもしれません。
文化による特性があることを知り、アンケート調査の分析項目の一つとして取り組んでみるとまた面白い傾向が見えてくることでしょう。