アンケート結果分析時には相関関係の誤認に注意!


アンケート結果を分析するには多くの誤解に注意する必要があります。
このブログエントリーでは相関関係の誤認識について取り上げます。

アンケート結果と質問の内容は必ずしも直接的に干渉しているとは限りません。
つまりアンケート結果はそのまま質問内容が原因である、ということではなく実は隠された他の原因が存在することも多くあります。
これを誤解して、質問内容がそのままアンケート結果を導いた要因だと分析するのは浅慮です。

例えば以下のようなアンケートを作成したとします。

<前提> サービス利用継続の契約をしてくれたお客様へ質問
Q.あなたはこのサービスに満足していますか?

この質問にYESと答えてくれた人々は、果たしてサービスに満足をしたから契約を継続してくれたのでしょうか?
これは必ずしもそうとは限りません。
この質問だけで「サービスに満足してくれたから契約を継続してくれた」という結論に至るのは時期尚早です。
以下のような質問を重ねて、本当の原因に近付いてみましょう。

Q.あなたの担当営業員に満足していますか?
Q.今回の契約更新時に他に比較検討したサービスを教えてください

前者の質問は、「担当営業員など他要因が契約更新につながった」という可能性を探る質問です。
後者の質問は、他の競合サービスが契約更新の要因となった可能性を探る質問です。
このようにさまざまな角度から質問をすることで、本当の契約更新の原因を探るという質問です。

質問とその関係は、直截的に相関しあっているという認識を安易に持つことは危険です。
多くの場合、原因はいくつかの複合要因から構成されていることが多いのです。
(あなたが好きな食べ物とその理由を思い浮かべてみましょう。いくつかの理由があるのでは?)

アンケート作成時には、いくつかの質問で原因にアプローチするような構成を心掛けましょう。

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