アンケートを実施したからには、その結果から何かしらの仮説を立てて次の行動を起こさなければ勿体ないことですね。
このアンケート結果を活かす過程において、「何かしらの仮説を立てる」というプロセスがとても重要です。
とかくアンケート結果が出ているために、仮説はもはや”自明の理”ではないか?といった姿勢で立ててしまうのが人情です。
しかしアンケート結果から仮説を立てる際には、そもそもアンケートでどのような質問をしたのか?ということに注意を払わなければなりません。その質問内容こそ、導き出されたアンケート結果の前提条件であるからです。
例えば満足度調査を実施したとします。そして顧客の満足がもっとも高いのは、実はその製品のデザインの美しさにあったとします。
反対に顧客の不満は、実はその製品が常に品薄状態で入荷待ち状態が続いていることにあったとします。
しかしアンケートを作った際に、質問は「価格について」「性能について」「販売員の資質について」といった項目しかなかったとします。
これではせっかく実施したアンケートの結果は顧客満足度の真実を反映したものにはなっていません。
この場合、「価格に関しての満足度はどうか?」「性能についての満足度はどうか?」「販売員の資質についての満足度はどうか?」といった項目別の満足度のみが信頼できるデータとして集まったと言えるでしょう。
間違ってもこのアンケート結果から、顧客の製品への全体的な満足度を測ったとしてはいけない訳です。
でないとこの結果から立てる仮説も初めからとんでもない間違いを犯してしまうことになるのです。
アンケート結果から仮説を導き出す際には、どのような質問をしたのか?という前提条件に注意・意識を払いましょう。