新聞・テレビ局といったマスコミでは世論調査としてのアンケートが数多く実施されています。
同じテーマでアンケートを実施しているのに、結果が微妙に異なるのを目にしたことはありませんか?
なぜでしょうか?
良くネット上での意見として言われるのが、マスコミが結果を操作しているかのような論調です。
果たしてそうなのでしょうか?
これはさすがにNOでしょう。
しかし、結果の差異が現れるのはマスコミの論調と全く無関係であるとは言い切れません。
ご存知のようにマスコミは各社とも各社なりの論調傾向があります。
そして回答者となる調査対象者は少なからずその影響を受けているとも言えるのです。
まずは回答(サンプル)を集める対象者がそもそも読者や視聴者からアトランダムに抽出している場合。
そもそも読者・視聴者はそのマスコミの論調に同調傾向があることが多いのではないでしょうか?
必然的に、アンケート結果もそのマスコミの日頃の論調を受けたものになったとしても不思議はありません。
また完全にサンプルを中立公平に選んだとしても、回答者がアンケート実施者の意見・論調を”勝手に”慮ってしまう可能性もあります。
アンケート回答にご協力いただけたらお礼に商品券をプレゼント
などと謳いアンケート回答率を上げる努力を図ることがあります。
実はこのようなインセンティブが回答結果にも影響してしまうこともあり得ます。
人間は利益を受けたらお返しをしなければいけないような心理状態になるものです。
このように意図をして、作為を持ってアンケートを実施した訳では無くてもアンケート結果はその調査者・質問者の影響を受けるものです。
フラットな真相・事実をアンケートを通して浮き彫りにしたいということが目的ならばこの事をよくよく考慮しなければなりません。
アンケートを作成する際には中立公平的な質問や選択肢、回答方法で作ることはもちろん、調査者・質問者であるあなた自身の意見が回答者に影響しない工夫も大切でしょう。