訪問留め置き調査というアンケート方法があります。
この方法は、訪問員が先ず直接アンケート回答者を訪問し、アンケートの趣旨説明をして回答用紙を手渡しします。
訪問調査と異なるのはその後です。
回答用紙を手渡ししたら、調査員はいったん引き揚げます。
そして、回答者は時間をかけて回答を検討した後に回答用紙に記入しておきます。
調査員は後日、回答用紙を回収しに再訪します。
この留め置き調査法の特徴は、回答者が回答する期間を長期間設けるという点にあります。
回答期間を設けることによって、回答者はじっくりと自身の回答を検討することが出来ます。
訪問調査のメリットである、調査対象者と面接しての趣旨説明も出来るため一挙両得の手法です。
デメリットは先ず手間の倍増が挙げられます。
この方法では回答を回収するために、訪問員は回答者を再訪します。
コスト(人件費や交通費)は倍に跳ね上がると考えてよいでしょう。
またデメリットとして、回答時に調査員は回答者と対面していないため回答がいい加減なものになる可能性があるという点が挙げられます。
これはWEBアンケートでも言えることです。
一つ一つのサンプル(回答)を、正確度を高く期して収集する際にフィットするアンケート手法と言えるでしょう。
WEBアンケートはこれに対し、対象者をいくら増やしても人件費や交通費といったコストは増えません。
WEBアンケートではサンプル(回答)数をなるべく多く集め、誤差を減らし結果を正しく得るというアンケート実施戦略になります。
コストや実施期間の兼ね合いを考えてWEBアンケートか訪問による調査法かを考えてみるとよいでしょう。