アンケートは「誰に回答してもらったか?」も重要です


アンケートを作成時にその質問・選択肢内容や構成が重要であることは何となくイメージがつくのではないでしょうか?
一方でアンケートを誰に回答してもらったか?も作ること同様に重要です。

回答者はみんなそれぞれの特性を必ず持っています。
例えば性別、年令、居住地、職業、、、全てが全く同じである人間など一人もいません。
この特性、特質を「属性」と言ったりします。

回答者は必ずこの個別の特性情報、「属性」の影響を回答に持っています。
当然と言えば当然なことです。
例えば

Q.スタジアムでJリーグを観戦したことがありますか?
A.YES/NO

この質問をスタジアムから近い居住地に住む人々と遠く離れた人々とにした場合、当然後者の方がNOと答える確率は高くなるでしょう。
これはJリーグ、サッカーへの興味が原因ではなく、移動距離・労力の問題です。

繰り返しになりますが、属性が全く同じ人間などいません。
アンケートを実施する際には「誰に回答してもらったか」つまり「どのような属性情報を持った回答者に回答してもらったか」の認識が重要なのです。
この認識が無ければアンケート結果を間違えて分析・解釈してしまうリスクがあります。
また属性ごとの回答結果を比較することにより新たな傾向を発見出来ることもあるでしょう。

また定期的に同一アンケートを実施して結果を定点観測する際には、毎回の回答者の属性分布が平均化される努力が必要です。
実施回ごとに属性分布が大きく異なってしまっては、アンケート結果を比較することが困難になります。
当然、毎回のアンケートが同じ人達から回答を回収出来ればそれに越したことはありません。
しかし不特定多数の人々からアンケート回答を集める場合は、毎回同じ人にコンタクトをとるのは不可能に近いでしょう。
したがって、毎回少しでも回答者の属性分布をならす必要があります。

  • アンケート実施時に属性情報も収集し、平均化した属性情報から回答を抽出して分析する。
  • 属性情報を平均化することを念頭に回答者を募ってからアンケートを実施する。

など属性分布に注意を払いながらアンケートを実施しましょう。

 

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